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ブックマーク / book.asahi.com (6)

  • 基地のある風景――小泉悠さん・評『世界の基地問題と沖縄』|じんぶん堂

    記事:明石書店 千葉県松戸市六実(むつみ) 書籍情報はこちら のっけから私事で恐縮であるが、評者は千葉県松戸市のはずれにある六実(むつみ)地区で生まれた。海上自衛隊下総航空基地と陸上自衛隊松戸駐屯地のちょうど真ん中に位置し、頭上にはいつもP-3C哨戒機やAH-1S対戦車ヘリコプターが飛んでいるという土地である。さらに南東部には陸上自衛隊習志野駐屯地があり、晴れた日には空挺団のパラシュートが輸送機からパラパラと蒔かれていく様子が小学校の窓からよく見えた。 こうした環境で育った筆者にとって、基地というのはごく普通に存在するもの――日常と非日常で言えば「日常側」の風景であって、そこに何か特別なものを感じたことはあまりない。おそらく多くの六実住人たちにとってもこれは同じであったのだろう。基地が何らかの政治的問題として扱われることはまずなかったし、その存在が意識されること自体があまりなかったように思

    基地のある風景――小泉悠さん・評『世界の基地問題と沖縄』|じんぶん堂
    tsutsumi154
    tsutsumi154 2022/09/08
    厚木とかはベトナム戦争や湾岸戦争にも随分絡んでたから動きは結構あった感じ
  • 祝「うる星やつら」アニメ化、高橋留美子さんインタビュー! SF、ギャグ、学園もの…なんでもありの世界だっちゃ|好書好日

    高橋留美子(たかはし・るみこ)漫画家 1978年、『勝手なやつら』でデビュー。以来、少年漫画誌を中心に、40年以上第一線で活躍。81年、『うる星やつら』で第26回小学館漫画賞少年部門、87年に第18回星雲賞コミック部門を受賞。89年に『人魚の森』で第20回星雲賞コミック部門、2002年に『犬夜叉』で第47回小学館漫画賞少年部門を受賞した。ほかに『めぞん一刻』『らんま1/2』など多数のヒット作があり連載作品のほとんどがテレビアニメ化されている。20年、紫綬褒章を受章。現在は「週刊少年サンデー」で『MAO』を連載中。 筒井康隆の小説が根に ――高橋留美子さんは来年で画業45周年を迎えます。ほぼ休載なく活躍を続け、連載作はすべて大ヒット。2020年に紫綬褒章を受章しました。高橋さんが漫画を描くことに興味を持ち始めたのはいつですか? 幼少期から漫画雑誌を読み、小学6年生の時、初めて描いた4コマ漫

    祝「うる星やつら」アニメ化、高橋留美子さんインタビュー! SF、ギャグ、学園もの…なんでもありの世界だっちゃ|好書好日
  • 100年前のパンデミックの記録『流行性感冒』を読み解き、未来に伝えるべきこと|じんぶん堂

    記事:平凡社 1920(大正9)年のインフルエンザ予防に関するポスター(『現代語訳 流行性感冒』カバーより) 書籍情報はこちら 流行性感冒?/手当が早ければ直ぐ治る(1920年のインフルエンザ予防に関するポスター。書口絵より転載) あらためて『現代語訳 流行性感冒』の読みどころ 出版にあたり自分の訳を通して読んであらためてさまざまなことに気がつき勉強になった。老婆心ながら、参考までに読者諸氏にもその視点を提供したい。 1 安易なイメージの修正 パンデミックは世界を一気に席巻するイメージがあり、日でも欧米各国やアジア諸国と同じようなことが起きていたと、何の疑いなく思っていた。だが同じパンデミックでも日は必ずしも欧米と同じではなかった。まず流行の時期、さらに第六章第三節では死亡のパターンが異なっていたように読める。今度のコロナ禍でこれまでに見られている欧米と日の違いに重なるところもある

    100年前のパンデミックの記録『流行性感冒』を読み解き、未来に伝えるべきこと|じんぶん堂
  • 「リベラルとは何か」書評 「自由と再分配」の危機と可能性|好書好日

    リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日まで (中公新書) 著者:田中拓道 出版社:中央公論新社 ジャンル:新書・選書・ブックレット リベラルとは何か [著]田中拓道 リベラルという言葉の使い方は実に難しい。もともと多義的なことに加え、現在ではしばしば(あるいはほとんどの場合)否定的な含意を込めて使われるからだ。日では1990年代半ばの政治改革期に、それまでの革新という言葉に代わり、突如として用いられ始めた。リベラルを掲げる政治勢力に属する政治家が、「ところでリベラルって何だ」と聞いたという笑えない逸話も残っている。 書の最大のメリットは、この言葉を明確に絞り込んで使っている点である。例えば欄でも取り上げられたヘレナ・ローゼンブラットの『リベラリズム 失われた歴史と現在』が、古代ローマ以来の射程でこの概念を捉えるのに対し、書の基軸となるのは20世紀に生まれた現代リベラルであ

    「リベラルとは何か」書評 「自由と再分配」の危機と可能性|好書好日
    tsutsumi154
    tsutsumi154 2021/02/13
    わが春校の誇りは花園や甲子園にいくことではなく・・・・・・ わけのわからぬクラブが群雄割拠できるというリベラルな校風ではなかったか!
  • 暗い時代の明るい笑顔 吉本浩二「定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ」(第119回)|好書好日

    泥臭くレトロなタッチで描く『ブラック・ジャック創作秘話』(原作・宮﨑克)など、エモいノンフィクションマンガで知られる吉浩二。そこそこ売れっ子であるはずの彼のこづかいは月わずか2万1000円だという。以前は3万円だったのだが、2人目の子どもができて「3割カット」されたらしい。第一線で活躍する40代半ばのマンガ家が、193円のお菓子を買うべきか全身を震わせて悩んでいる描写はあまりにも強烈だった。小学生か! 「モーニング」(講談社)で月イチ連載中の『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ』は、最初に作者自身のこづかい事情が描かれ、第3話以降は同じく2万円前後の「低額こづかい」でやりくりしている実在の中年男性たちが次々と登場する異色のノンフィクションだ。恐ろしいことに自宅で昼を取る作者以外は、ほぼ全員がこの金額に昼代も含まれている。83年製のホンダGB250クラブマンを愛する佐野さ

    暗い時代の明るい笑顔 吉本浩二「定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ」(第119回)|好書好日
    tsutsumi154
    tsutsumi154 2020/11/11
    こまねずみ常次朗の人だから笑顔が薄っぺらくてまるで信用できない
  • フェリー専門誌「フェリーズ」 未開の大海原、ワクワクの予感|好書好日

    個人的な話で恐縮だが、このところフェリーに乗りたい気分が高まっている。 なぜかというと、昨今夜行列車がどんどん豪華になってきたからである。豪華ツアー列車に押されて公共交通機関としての夜行列車は姿を消しつつある。そのせいで夜の移動ならではの、あの心細くてそれでいてワクワクするような旅情を味わおうと思うと、バスかフェリーを選ばざるをえなくなってきているのだ。 ただ、バスはずっと座っていなければならないから開放感がいまひとつだ。その点フェリーはデッキで海を眺められたりして、夜の移動の非日常的な高揚を存分に楽しむことができる。 こうして自分の中でのフェリー人気が高まってきた。そこでフェリーの雑誌でも読んでみようと書店に行ったところ、電車やバス、飛行機の雑誌はいくつもあるのに、フェリー雑誌は見つけられなかった。 クルーズを含めた船旅全般を手がける雑誌はある。だが、私はあくまでフェリーにこだわりたい。

    フェリー専門誌「フェリーズ」 未開の大海原、ワクワクの予感|好書好日
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