JA全農は米の輸送について、JRコンテナ専用列車を貸し切っての定期輸送を、2023年度中に開始する方向で調整している。青森発大阪着の日本海ルートを使う。トラックドライバーの時間外労働の規制が強まる、いわゆる「2024年問題」の中でも物流体制を維持するための対応で、コンテナ輸送はトラック輸送よりも時間がかかるため、JA全農関係者、販売先の受注体制に工夫が必要となるが、今年に入り2度の試験輸送をした結果、一定の成果を得た。 試験輸送を行った貸切貨物列車(3月6日、JR百済貨物ターミナル駅=JA全農提供) JA全農は、米穀の物流でのドライバーの労働時間短縮への対応について、「計画的集約保管の拡大」「トラック中継輸送の拡大」「モーダルシフト(海上・コンテナ輸送)の拡大」の3点を軸に対策をたてており、今回は貸切貨物列車での輸送を具体化させた。 試験運行は日曜日から月曜日にかけて運行する、JR貨物の休