昭和22年9月15日から16日にかけて日本列島に接近したカスリーン台風は速度が遅く未曾有の雨台風であった。(本土上陸はしていない) そのため、上流山間部において、至る所で土砂災害が発生した。 群馬県赤城村の沼尾川においては、土石流により10m程度であった川幅が約100m以上に広がり、多くの人家・田畑を巻き込み83名の尊い生命を奪った。 谷間の、小さな静かな小川だった沼尾川は、悪魔のような山津波で猛々しい真っ黒な暴れ川に一変して民家を呑み、あたり一面泥の平地になってしまった。 群馬県被害 死者・行方不明者696人 栃木県被害 死者・行方不明者437人 主な観測所での雨量 群馬県赤城山 440mm 栃木県足尾町 385mm
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