非浸潤がんに関するtsuyu-kusaのブックマーク (44)

  • 乳がん治療の記録【24】全身麻酔について - 考えるつゆくさ

    入院まであと2週間です。麻酔科の先生、薬剤師さん、看護師さんから入院や手術の詳細を聞くために病院へ行きました。 麻酔科の先生にたずねました。 「全身麻酔は初めてなので、とても怖く感じています。素朴な疑問ですが、手術の途中で目が覚めたりは・・・」 「患者さんにとっては初めてでも、この病院では一日5、6件の手術が問題なく行われていますよ」 そりゃそうだ。 全身麻酔をすると呼吸が止まり、人工呼吸器をつけるのだそうです。 「呼吸が止まるんだ・・・。今まで止まったことないのに・・・。死ぬみたいで怖い・・・」と身震いしました。のどには人工呼吸器とつなぐためのチューブが入れられるそうです。想像しただけでおえっとなります。 麻酔マスクは医療ドラマなどでよく見ますね 麻酔科の先生は手術中ずっと「ちゃんと眠っているか」「呼吸はしているか」「痛みは感じていないか」をモニタリングしてくださっているのだそうです。少

    乳がん治療の記録【24】全身麻酔について - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/03/24
    「呼吸が止まるんだ・・・。今まで止まったことないのに・・・。死ぬみたいで怖い・・・」
  • 乳がん治療の記録【23】おっぱい、ごめん - 考えるつゆくさ

    乳房の全摘手術をすることと、再建手術はしないことを決めてから、お風呂の鏡で改めて自分の体を見てみました。 「なかなかいいおっぱいだったんじゃないか?」と馬鹿みたいですが思いました。 私は長らく自分をゲテモノだと思って過ごしてきました。子どものころから母に「おかしな顔だ!目ばかりがぎょろぎょろしてお化けみたい!」「体が痩せてて餓鬼みたい!手足が細長くて骸骨みたいで気持ち悪い!」などと容姿を罵倒されたり嘲笑されたりしてきたからです。 思春期のころには道を歩いたり電車に乗ったりすることがストレスになってしまいました。「ゲテモノがここにおりまして、当にすみません」とまわりの人に対して思っていました。 道がストレス 今、子どものころの写真を見ると「普通にかわいらしいのにな」と思います。友人には容姿を罵倒したり嘲笑したりする人はいませんでした。みんな優しかったので、むしろ「目が大きくていいな」とか「

    乳がん治療の記録【23】おっぱい、ごめん - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/03/20
    自分をゲテモノだと思っていた
  • 乳がん治療の記録【22】乳房再建をしないと決める - 考えるつゆくさ

    形成外科からの帰宅後、乳房の同時再建をするかどうかについて、全摘をされた乳がんの先輩Yさんにも相談しました。 「自分はしなかったけど、7~8年ごとに中身を入れ替えるって意外とめんどうなものなのね・・・」 とYさんは驚いていました。そして 「うん、しなくていいよ!グラビアアイドルじゃないんだから!お胸がなくてもあなたには変わりないから大丈夫!」 とおっしゃいました。 「・・・たしかにグラビアアイドルではないですね!」と私は思わず笑いました。 ぺたんこお胸を愛せるかしら。愛したいわ。 同時再建はしないことにしました。

    乳がん治療の記録【22】乳房再建をしないと決める - 考えるつゆくさ
  • 乳がん治療の記録【21】形成外科で同時再建について聞く - 考えるつゆくさ

    形成外科(美容外科)を訪れました。乳房の全摘と同時に再建をする場合、手術は全摘担当の先生と再建担当の先生で行われるそうです。この日は後者の形成外科の先生とお話をします。 先生はお医者さんというより芸術家みたいな雰囲気でした。患者の不安や悲しみに寄り添うというよりかは、美を追究し、こだわりを持ち、意欲的に新たな作品を作るようなタイプに感じられました。少し冷たくも見えましたが、しかしそれだけにいい作品を、つまり違和感のない元通りの乳房を作ってくださりそうだなとも思いました。 再建の方法は、まず全摘後に皮膚の下に風船のようなものを入れます。退院後、一ヶ月ごとに通院し、その風船に注射器で少しずつ水を入れていきます。風船をふくらませて、皮膚を伸ばしていくのです。 そして半年後、皮膚が十分に伸びたら風船を取り出し、かわりにぷよぷよしたインプラントの詰め物を入れる手術をします(自分のお腹や背中の脂肪を切

    乳がん治療の記録【21】形成外科で同時再建について聞く - 考えるつゆくさ
  • 乳がん治療の記録【20】遺伝子検査とは/予防切除手術とは - 考えるつゆくさ

    「“遺伝子検査”をするかどうか考えておいてください」 先生がおっしゃいました。 乳がん患者さんの5~10%は遺伝性の乳がんによるものなのだそうです。自分がそうであるかどうかは、血液を採って遺伝子検査をしてもらえばわかります。検査に20万円もかかっていた費用は2018年から保険がきくようになり、7万円でできるようになりました(それでも気軽に出せる値段ではないですが・・・)。 結果がプラスですと、両方の乳房が乳がんになりやすかったり、卵巣がんにもなりやすかったりするそうです。 プラスだったハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーは、がんが発症する前に乳房と卵巣を切除する手術(予防的切除)をして話題になりました。日では2020年から予防切除手術にも保険がきくようになりました(ただし、乳がんか卵巣がんにかかったことがある人のみ)。 私も、母と叔母と祖母が乳がんになっているので、遺伝の可能性があり

    乳がん治療の記録【20】遺伝子検査とは/予防切除手術とは - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/03/08
    遺伝子検査をするかどうか
  • 乳がん治療の記録【19】マンモグラフィについて - 考えるつゆくさ

    「乳がんの検診に使われるレントゲンの機械“マンモグラフィ”は、10代・20代では被ばくのリスクが高く、乳がんの原因にもなりかねない」と、ある先生がインタビューでこたえていました。 母が乳がんになったのは私が18歳の時で、その年から私は毎年、律儀に検診を受けていました。インタビューを読み、「そんなリスクのことなどみじんも気づかず、なんて自分は愚かだったのだろう」と後悔をしました。また「なぜ当時、検診の先生は何も言ってくれなかったのだろう」とも。検診によってかえって乳がんになってしまったのだとしたらおかしな話です。 とは言え、マンモグラフィ検診の被ばく量は、飛行機でアメリカまで移動した間に浴びる量とそう変わらないそうです。 CAさんが皆、乳がんになるわけではないですね 若いうちは、乳がん検診では超音波の検査だけでいいとも言われますが、しかし20代で乳がんになってしまう人もいますから、被ばくのデ

    乳がん治療の記録【19】マンモグラフィについて - 考えるつゆくさ
  • 乳がん治療の記録【18】乳がんになった原因探し - 考えるつゆくさ

    「原因探しをしてしまうのは自然な流れ」と看護師さんはおっしゃいます。やめようと思っても、むずかしいです。ある程度、気が済むまでやってもいいのではないかと私は思います。原因探しをし尽くしたらやっと次に行ける、というタイプの人もいるでしょう。 私はまずストレスが原因ではないかと疑いました。私は子どものころから、親から暴言を吐かれたり、理不尽な扱いをされたりしてきました。大人になってからも心の傷が癒えず、さまざまな心の病も経てきました。そういったものの積み重ねでなったのではないかと思いました。 また、乳がんは女性ホルモンによる影響が大きいと言われます。かつて摂障害や神経性胃炎になった時に生理が止まり、女性ホルモンの注射を定期的に受けていました。 他にも、若いうちから乳がん検診でレントゲンを受けていたからかなとか、デスクワークで運動不足だったからかなとか、いろいろ考えました。また母と叔母と祖母が

    乳がん治療の記録【18】乳がんになった原因探し - 考えるつゆくさ
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    tsuyu-kusa 2021/02/28
    原因探しはやめようと思ってもむずかしい。
  • 乳がん治療の記録【17】病気になるのは“負け”ではない - 考えるつゆくさ

    乳がんになったことと、入院・手術の日程などについて、各方面に伝えなければなりません。私はフリーランスで文筆業・挿絵業をしていますので、先方にスケジュールを調整していただく必要が出てくるからです。また場合によっては、代わりの方にお願いすることもあるかもしれません。 先方にお伝えすると驚かれましたが、入院中や手術直後にゆっくりできるようスケジュールを前倒しして下さるなどご配慮いただきました。ご迷惑をかけて申し訳なく思いつつも、感謝の気持ちでいっぱいです。 また、友人・知人にも伝えました。頻繁に会ったり連絡をとったりしているのに、何も言わなかったりごまかしたりすることが私にはできません。みんな、心配や共感、励ましやお祈りをしてくれました。また病気や病院についての情報やアドバイスもくれました。優しさに触れて、涙が出ます。 母は自身が乳がんになった時、それを他人に隠していました。病気になったことを“

    乳がん治療の記録【17】病気になるのは“負け”ではない - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/02/24
    病気になったら、他人がほくそ笑む?
  • 乳がん治療の記録【15】高額療養費制度について - 考えるつゆくさ

    全ての人が安心して医療を受けられるようにするための制度があることを私は初めて知りました。“高額療養費制度”です。患者さんの医療にかかる一ヶ月の金額に上限を設け、それ以上は払わないでもOKにしてくれる制度です。 上限額は年齢や年収によってまちまちですが、例えば65歳以下の人で年収が300万円の人なら、手術(保険対象内)に100万円かかったとしても、6万円ほど払えばよいことになります。支払いの際に病院の窓口で“限度額適用認定証”を提示します。 この認定証をいただくため、早速市役所の保険年金課に電話をしました。保険証の番号を伝えると「近日中に発送しますね」と職員の方はおっしゃいました。 届いた認定証は画用紙を三つ折りにしたような簡素なものでした。DMと間違えてうっかり捨ててしまいそう・・・。保管場所には気をつけなければと思いました。 とっても簡素な認定証

    乳がん治療の記録【15】高額療養費制度について - 考えるつゆくさ
  • 乳がん治療の記録【14】若くて健康な子たち - 考えるつゆくさ

    乳がんと言われた日の数日後、母校の中学・高校の学園祭がありました。今年は生徒たちのダンスや演劇、演奏などの発表をオンラインで見ることができました。同級生たちとLINEで「上手だね」「すごいね」などと言いながら見るのはとても楽しかったです。 若い子たちががんばっている姿を見て、「できることをできるうちにたくさんやってほしいな」と心から思いました。30代や40代になったら病気になることもあるかもしれない。若くて健康な時間は長くはない。だから泣いたり笑ったり、努力したりくじけたりして充実した毎日を過ごしてほしいと思いました。私には子どもはいませんが、もしいたら、そのためにも惜しみないサポートをせずにはいられなくなるだろうと感じました。そして世の中のほとんどの母親は、そう思って子どもを日々サポートしているのだと最近わかってきました。 ひとりひとりにライトが当たって見えた 私の母は、若かったころの私

    乳がん治療の記録【14】若くて健康な子たち - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/02/12
    若くて健康な時間は長くはない。
  • 乳がん治療の記録【13】セカンドオピニオンとは/標準治療とは - 考えるつゆくさ

    “セカンドオピニオン”とは他の病院にも意見をうかがってみることです。「診断は正しいと思うか」「手術の方法はどう思うか」「こちらの病院だったらもっといい治療がないか」などをうかがいます。大きな病院にはセカンドオピニオン外来もあります。そこに行くには最初の病院に紹介状や検査結果のデータなどを用意してもらう必要があります(料金は数千円です)。 私は診ていただいている先生や病院に不信感も不満もありませんでした。しかし「手術したくない。全摘したくない。しなくちゃだめだろうか」という気持ちは消えませんでした。とはいえセカンドオピニオンを受ける料金は、保険がきかないため高いです。2万円とか3万円とかです。 そこで私は乳がん検診をしてもらっていたクリニックにもう一度行きました。そして先生に言いました。 「紹介してくださった病院で検査をしていただいたら非浸潤がんであることがわかりました。先生、手術しなくちゃ

    乳がん治療の記録【13】セカンドオピニオンとは/標準治療とは - 考えるつゆくさ
  • 乳がん治療の記録【12】乳房再建について - 考えるつゆくさ

    「全摘はしますが、乳頭だけを残して手術と同時に再建もできますがどうしますか?」 そう先生に言われた時、うれしくて涙が出ました。再建とは、手術で取り除いた乳房の中身のかわりにインプラントなどを詰め、もともとの見た目と変わらないようにする方法です。 どうやら私にもふくらみや乳頭がなくなってしまうのは寂しいという女性らしい気持ちがあったようです。今まで特段自分の乳房に思いをはせたことはなかったのですが・・・。 再建をするのは形成外科の先生で、手術の途中でバトンタッチされるそうです。後日、形成外科をたずねて相談してみることになりました。 涙する私に看護師さんがおっしゃいます。 「何かあったら一人で抱えこまないで私たちに言って下さいね」 そんな優しいことを言われたらますます涙涙涙・・・。 ちなみに乳頭にがんができることもないわけではなく、そこもすぱっと切ってしまうのが一番安心ではあるのだそうです。で

    乳がん治療の記録【12】乳房再建について - 考えるつゆくさ
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    tsuyu-kusa 2021/02/04
    全摘しても乳頭を残して乳房を再建することもできる
  • 乳がん治療の記録【11】手術日が決まる - 考えるつゆくさ

    手術を担当してくださる先生との顔合わせです。きびきびとして賢そうな40代くらいの女性でした。 「せっかく早期に見つかったのに手術しなくちゃいけないのでしょうか・・・」 私はずっと思っていたこと言いました。 「せっかく早期に見つかったのに手術しないのはもったいない!」 先生はおっしゃいました。 そうなの? がんにものんびりしたタイプとがつがつしたタイプがいるそうです。また、どんな薬が効きやすいかなどもタイプ別できるそうです。それらの分類を“サブタイプ”と呼びます。 生検で吸い取った組織を病理医さんが顕微鏡で調べて、私の乳がんのがんのサブタイプをすでに出してくれていました。“HER2(ハーツー)”という項目は“がつがつ度”で、陰性だとのんびり、陽性だとがつがつです。 私のがんはHER2陽性のがつがつタイプでした。日人の乳がんのがんの7割がHER2陰性なのに、残りの3割に入ってしまっていました

    乳がん治療の記録【11】手術日が決まる - 考えるつゆくさ
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    tsuyu-kusa 2021/01/30
    がんにものんびりタイプとがつがつタイプがある
  • 乳がん治療の記録【10】MRIとCTの検査 - 考えるつゆくさ

    手術の前に検査がいくつかあります。血液検査や尿検査、心電図検査などは健康診断でもおなじみですので慣れたものです。しかしMRIとCTは初めてです。 MRIでは電磁波で乳房の中を撮影します。がんがどれくらい広がっているかがわかるそうです。分厚い鉄の扉を開いて検査室に入ると、ピザの窯のようなでっかい機械がありました。技師さんの案内でストレッチャーにうつ伏せになります。機械から大きな音が出るということで耳にヘッドホンがかけられ、手もとには具合が悪くなった時用の呼び出しボタンが渡されます。そしてまさにピザのように窯に・・・いや、機械の中にストレッチャーごと滑り入れられていきます。 「では、始めますね」と言って、技師さんたちは検査室の外に行ってしまいました。「怖い・・・寂しい・・・」と閉塞感と孤独感で手に汗をかきます。ボタンを押したい気分に駆られますが、がまんがまん・・・。 ピッツァの気分 機械が大き

    乳がん治療の記録【10】MRIとCTの検査 - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/27
    電磁波と放射線でがんの広がりを調べます。
  • 乳がん治療の記録【1】クリニックの乳がん検診にて - 考えるつゆくさ

    「大きな病院で検査をしてもらってきてください」とクリニックの先生がレントゲンを見て言いました。 「検査とは……?」「乳房に太めの針をさして組織を吸い取ります」「痛そうですね……」「麻酔するから大丈夫だよ」「そうでしょうけど……」 その吸い取った組織にがんがあるかどうかを顕微鏡などで調べる検査を、“生体検査”略して“生検”と呼ぶそうです。 このクリニックでは30代の時から10年以上、毎年乳がん検診をしていただいていました。乳房のレントゲンはマンモグラフィと呼ばれる機械で撮影されます。乳房を板で挟んでぺっちゃんこにして撮影するので痛みをともなうのが少々難です。今回の検診ではそのレントゲンに“石灰化”なるものが写っていたそうです。石灰化はレントゲンの黒い背景に白い星のように映ります。 分泌物の中のカルシウムが引っかかっているだけで問題のないものが多いのですが、がんの死骸である場合もあるそうです。

    乳がん治療の記録【1】クリニックの乳がん検診にて - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/23
    クリニックのマンモグラフィの検査で石灰化が見つかる
  • 乳がん治療の記録【9】病気になった人を責める人 - 考えるつゆくさ

    私が乳がんと言われたのは、安倍さんが総理を辞任した時でした。辞任の理由は病気によるものでした。 あるラジオの人が「安倍さんはまたほっぽり投げた」「病気で政治判断ができないなんてことありますか?」「安倍さんは“病気の人は仕事ができない”というイメージを植えつけた」などと言っていて、嫌な気持ちになりました。 私は乳がんと言われた日から数日間は気持ちが落ち込んでいて、いつもよりいろいろな判断がしづらかったです。ちょっとしたものを買うのでも、どちらにするかをすぐに決められず、買ってから「こっちじゃなかった・・・」と思ったりしました。また、私は挿絵業をしていますが、女性の服の色を何色にするかどうかもいつもならすぐに決められるのに、とても時間がかかりました。 何色にするか、決められない決められない・・・ かつて神経性胃炎やうつ病になった際、心身が正常でなければ正常な判断はし難いことを感じました。また、

    乳がん治療の記録【9】病気になった人を責める人 - 考えるつゆくさ
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    tsuyu-kusa 2021/01/23
    病気になって仕事を続けることが困難になると、「甘い」と批難してくる人が少数ながらいる。
  • 乳がん治療の記録【8】乳がんの先輩たちに連絡 - 考えるつゆくさ

    乳がんと言われた日は、帰宅後もずっとしょんぼりしていました。「今日くらいは落ち込んでもいいよね」と思いました。 「もし乳がんだったら真っ先に連絡しよう」と思っていた人が二人いました。乳がんを経験した学生時代の同級生のUさんと年上の作家のYさんです。 Uさんはまだ30代だった時になりました。手術と抗がん剤の治療を経て、今はホルモン剤の治療は続けていますが、元気に子育てをしています。Uさんに連絡をすると、びっくりしながらも、「先生を信頼してお任せすれば大丈夫!」「気持ちを楽にね!」と励ましてくれました。また、今後の治療についてや、高額医療費制度とがん保険のことなども教えてくれました。 Yさんにも連絡しました。Yさんは全摘をし、抗がん剤やホルモン剤の治療も乗り越え、その後20年間意欲的に創作活動をされています。「何でも聞いて!不安も悩みも聞くよ!」「胸がなくなっても、あなたは変わらないから大丈夫

    乳がん治療の記録【8】乳がんの先輩たちに連絡 - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/17
    乳がんの先輩たちがいて心強く、その優しさがありがたくて泣けました。
  • 乳がん治療の記録【7】乳がんと言われた日 - 考えるつゆくさ

    病院から出ると悲しくなってきて泣きました。歩きながら「何がいけなかったんだろう、あれがいけなかったんだろうか、これのせいだろうか」と原因を考え始めました。 街路樹が黄葉していたのをぼんやりとおぼえています 「自分の体にストレスをかけてしまっていたんだろうか」「きっとそうだろう、私はすぐ自分を追いつめる」「自分が悪いと思って、反省ばかりしているから」「呼吸していることにすら罪悪感を抱いてしまうのはなぜ」「自分に優しくしていない、全然していない」と駅のホームでもうなだれていました。 しかしながら「いずれ乳がんになるかも」とうっすらと思ってはいました。なぜなら母も叔母も祖母も乳がんになっているからです。乳がんが遺伝することはよく聞きます。だからこそこまめに検診に行っていたのですが、いざなってみるとちゃんとショックでした。「検診に行ったばかりに見つかってしまった・・・。友だちに検診をすすめるのはや

    乳がん治療の記録【7】乳がんと言われた日 - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/13
    乳がんと言われた日は落ち込みました
  • 乳がん治療の記録【6】浸潤がんと非浸潤がんについて - 考えるつゆくさ

    乳房内には乳管がはりめぐらされている ほとんどの乳がんのがん細胞は乳管の中から生まれます。乳管とは、母乳を作る乳葉と母乳が出る乳頭の間にある通路です。乳房内に放射線状にはりめぐらされています。 いわゆる“しこり”になる浸潤がんとは、がん細胞が乳管の壁を突き破り、管外で増えたもの。一方、非浸潤がんとは、乳管の壁を破らずに、管内でのみ増えていきます。しこりのまだできていない早期がんではありますが、細い乳管をうねうねと進んでいくので、がんのある範囲は広くなってしまいます。 しこりが小さい場合の浸潤がんですと、がんのある範囲としては広くはないので、その付近を取り除くだけの乳房温存手術も可能です。しかし非浸潤がんは範囲が広くなるため、乳房切除手術いわゆる“全摘”になることが多く、私の場合もそうであるとのことでした。 「全摘……」 いまいちピンときません。自分の左の乳房がなくなるのが想像できません。4

    乳がん治療の記録【6】浸潤がんと非浸潤がんについて - 考えるつゆくさ
  • 乳がん治療の記録【5】マンモトーム生検の結果を聞く - 考えるつゆくさ

    生検の結果が出るまでの2週間は落ち着かない日々でした。とは言えただ待つのみで、どうがんばりようもないのでなるべく普通に過ごすようにしました。人にも会い、テレビも見て、仕事もしていました。 生検の結果を聞きに病院へ。先生はおっしゃいました。 「いい結果ではありませんでした。非浸潤がんでした。」 それを聞いてまず「は~、めんどくさいな~」と思いました。入院して、手術して、痛い思いや苦しい思いをするのは、どう考えてもめんどうくさいです。私は人一倍めんどうくさがりやなので、それらに耐えられるかどうか自信がありません。 先生は乳がんについての冊子を開き、乳房のイラストを指し示しながら、非浸潤がんの説明をして下さりました。 病院オリジナルの冊子でした

    乳がん治療の記録【5】マンモトーム生検の結果を聞く - 考えるつゆくさ