佐賀県武雄市が市の図書館運営を蔦屋CCCに委託したことについて雑感。5月初めの新聞報道では、武雄市図書館の入館者数は、改装開業後のひと月で前年度4月の約5倍にのぼったという。今のところ樋渡市長の目論見通り以上の大成功ということになるだろう。僕の知人の図書館情報学者らも、新しい試みにとても寛容ということもあって「暖かく」見守る立場の人が多い。僕も考えをまとめておくために筆を起こした。 僕は同館を訪問したことが無いので、ウェブと報道の情報に基づいてまとめる。同館は今年度からCCCを指定管理者とし、開館時間を9時から21時に延長、年中無休とし、貸出対象を日本国内居住者に拡大している。館内のスターバックスで閲覧しながらお茶ができ、また書籍・雑誌販売、有料のレンタルCD/DVDのコーナーも併設されている。貸出用カードとして蔦屋のTカード併用版も利用できる。改装された館内は美麗で快適そうであり、ホーム
最近、すっかり図書館見学が趣味化しつつありますが、以前より踏破したいと思っているのが図書館建築賞受賞館。意外にまとめを見つけきれなかったので、いつもながら少しまとめてみました。 第1回からすでに20年以上経過しており、時代と共に図書館のあり方は変わってきていると思いますが、やはりどういう点が評価されていたのか直に見て知見を得たいところです。 なお日本図書館協会建築賞は、日本図書館協会(http://www.jla.or.jp/)が実施しており、HP上では以下のように趣旨が掲載されています。 日本図書館協会建築賞は,日本図書館協会が「優れた図書館建築を顕彰し,それを広く世に知らせることによって,図書館建築の質の向上を図ること」を目的として定めるものです。 優れた図書館建築とは,建築としての質はもとより,そこで展開されているサービスもよく行われていることが条件となります。つまり,器(建築)と中
特許を取り巻く環境の変化は,日本の製造業が直面する課題を映し出している。特許の権利を行使しにくい日本,知財大国を目指す中国,そしてインターネット…。「プロパテント(特許重視)」の掛け声の下,特許を強化してきた日本メーカーはどこに向かうのか。 ひとつ,また一つと日本で特許が消えている。消える舞台は,特許侵害訴訟の法廷だ。一度独占権を許された技術の評価が180度変わり,効力を失う例が相次いでいる。 凸版印刷で知的財産業務に長年携わる萩原恒昭氏(法務本部 本部長)は,“消える特許”を体験した当事者の一人。3年半前,被告側として挑んだ特許侵害裁判で,大日本印刷の特許を無効とする判決を逆に勝ち取った。カギは,凸版側が提示した二つの技術資料。そこには,大日本の特許の進歩性を覆す先行例が記されていた。 この数年,凸版と大日本は,それぞれが保有するエレクトロニクス関連特許の有効性を巡る訴訟で,勝ったり負け
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く