(1) 「田舎こそ派手に世界へ発信すべきなのだ」 震災を機に、東京から広島県の過疎が進む田舎町である北広島町に移住して8年になる頃、僕は芸北ぞうさんカフェという田舎カフェの運営、農業(米野菜8年)、田舎体験事業などを事業化した経験から、「田舎こそ痛快に都会に向けて情報発信すべきだ」という結論に至った。 田舎で古民家を改装して、癒されながら自給自足しているだけでは、家族を養えないどころか10年後には過疎に飲み込まれるだろう。 田舎に起業チャンスが山ほどある事はすぐに気付いた。しかし地元の内需が加速度的に縮小していく中、いかに外貨(都会の金)を稼ぐかが過疎から生き残る唯一の道であり、その為には全国的に自ら情報発信しなくてはいけないと思った。しかも出来るだけドラマチックで影響力のある方法でだ。それが出版社を立ち上げた理由である。 ネットでの情報発信も大事だが、まだまだ人は印刷物をより信頼する。全