「デジタルアーカイブ」が語られ始め世に出てからほぼ十年になる。貴重な文化遺産の姿をデジタルデータで記録し、それを高精細なイメージでまたインターネットなどで離れたところから見ることができるようにということを目的の基本としてきた。 細かく言えば、 劣化していくものに対してその今を記録する 非接触と言う形で無制限多数に対しアクセスを可能とする 対象との距離、角度などの限界をなくす である。 ここartscapeでもたびたび紹介されているように、多くのミュージアムの名品をインターネット上で鑑賞できるようになってきた。たとえばいまだ対象範囲が限定されたものではあるが、「文化遺産オンライン」では国立の館と一部の県立館を中心として、全体を通した見方、検索手段を提供している。電子美術館、電子博物館という言葉で当初イメージされたものがこれであろう。 その一方で、デジタルアーカイブの「アーカイブ」については当