普遍文法説とは? 「人には言葉を身につける能力が生まれながらにして備わっている」 これが普遍文法説という、言語習得における1つの仮説です。 提唱者は、言語学の世界的権威として知られるマサチューセッツ工科大学のチョムスキー教授。ユニバーサル文法説の基本的な考え方は、「言葉には共通するルールがあって、文法知識は脳内にストックされている」というもの。 チョムスキー教授によると、人間にはもともと文法能力が備わっており、日本語や英語、独語などの「言語環境」にあわせて、その力を引き出す環境を調整すればよい(パラメータの調整)ということになります。 例えば、日本人は、日本語の文法を学ばずとも、自然に日本語を理解することができます。アメリカ人は英文法を勉強しなくても、英語が理解できます。これらは「人が生まれながらにして言葉、文法を理解できる力がある」ことの根拠になっています。 赤ちゃんが言葉を覚える過程か