発酵した米をかき混ぜる学生ら=2月27日、名護市大中の津嘉山酒造所 【名護】国立沖縄工業高等専門学校の5年生が全工程を手造りする、泡盛「香仙」の仕込み作業が2月25~27日、名護市大中の津嘉山酒造所で行われた。 通常の泡盛造りでは2、3種類の酵母を使うが、今年は香りが最も強い一つの酵母だけを使ったのが特徴。学生らは「これまで以上の出来を」と意気込んでいる。 指導する玉城康智准教授によると、使用する酵母は「イヌイ」と呼ばれるもの。生物資源工学科の5年生38人全員が関わり、米を蒸して酵母を植え付けて発酵、水を加える作業まで行った。3月に蒸留し、年末をめどに発売する。 27日は発酵した米に水を加える前に、固まりをほぐすため学生7人が米をかき混ぜる作業をした。伊良部寛規さん(19)は「現場で見ること、作業すること何もかも新鮮だった。出来上がる時には二十歳なのでしっかり味わいたい。香りが強く出てくれ