ハブと対峙(たいじ)するヤンバルクイナの幼鳥(左)と親鳥=7月、国頭村 ヤンバルクイナ研究の第一人者でもある山階鳥類研究所(千葉県)の尾崎清明副所長は「今回の映像は、自然界でのヤンバルクイナと、天敵であるハブとの関係性を見る上で、非常に貴重な映像といえる」と説明「キョッ、キョッ」と甲高い鳴き声を上げて、ハブをけん制する様子について「子別れする前の幼鳥が親鳥から危険回避のすべを学んでいる姿がみられる」と見解を示した。 尾崎氏は1980年代にヤンバルクイナの発見、新種登録に携わったメンバーの一人で、現在も沖縄本島北部に通い、県内のNPOなどと協力し、生態研究や保護活動に取り組んでいる。 ヤンバルクイナの新種登録メンバーの山階鳥類研究所の尾崎清明副所長=7月、国頭村 今回の映像に記録されたヤンバルクイナは全5羽。雄雌のつがい一組と、その子とみられる生後2~3カ月の幼鳥、ほかに成鳥2羽がハブの周囲