前のノートではデザインとアートを比較することにより、デザインという行為が「常に受け手であるユーザーを想像しながら新しいものを創造する行為である」ということを明らかにしました。 ここではもう一つの創造的行為である「エンジニアリング」と「デザイン」を比較することにより、さらにデザインについて深く考えていきたいと思います。 前回のアートとの比較しかり、今回のエンジニアリングについても、他の領域と比較することにより、デザインとの境界線をはっきりさせ、デザイン固有の領土を主張しようという意図は全くありません。ただ「他の領域と比較することでデザインという行為を少しでも深く理解できれば」という意図からですので、ご理解のほどよろしくお願いします。 それにアートの比較の時に出てきた「ミス・ブランチ」が好例ですが、実際にアートとデザインを線引きするのは不可能ですし、今回のエンジニアリングも突き詰めていくと境界
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