2022年7月、世界のEV(バッテリー式電気自動車〈BEV〉、プラグインハイブリッド車〈PHEV〉の両方)のシェアは2021年から約2倍となる14%に達し、このうち3分の2以上となる10%をBEVが占めている。 【画像】中国スゴイ! 中国メーカー渾身のEVを見る(28枚) このように世界が足並みをそろえてEVを推し進めるなか、一部のメディアやSNS上ではいまだに 「EVは製造で大量の二酸化炭素を排出し、火力発電が中心の日本では排出量の削減にならない――」 といった主張を目にすることも珍しくない。 環境性を議論するには、LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)と呼ばれる手法を使い「製造から廃棄まで」の総排出量を考える必要があるが、EVは搭載されている電池の製造過程において多くの二酸化炭素を排出するほか、火力発電を使うと排出量の削減にはならず、内燃機関車やハイブリッド車(HV)のほうが低排出と