国内最大の日雇い労働者の街といわれる大阪市西成区の通称「あいりん地区」で、半世紀にわたって労働者の支援を続けてきた社会福祉団体「西成愛隣会」が今月末で解散する。同地区で最も歴史が古い団体の一つだが、近年になって相談件数が激減。社会福祉政策の充実により労働者の生活環境が改善されたことなどが原因とみられ、同会の田中五十治(いそじ)事務局長(64)は「福祉団体としての役割をしっかりと果たした。胸を張って解散したい」としている。 「アルコール依存症が治らないんです」 あいりん地区の一角に事務所を構える西成愛隣会にかつて相談に訪れた30代の男性は、震えた声でぽつりと訴えた。日雇労働で稼いだ給料は酒代に消え、このままではアパートの家賃を払えずに追い出されてホームレスになってしまう。同会の担当者は男性の給料を会が管理し、1日に一定の金額を手渡すことを提案。アルコール依存症の治療薬も事務所で飲むことを決め
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く