タグ

ブックマーク / book.asahi.com (5)

  • 進化した仏像の知識、アップデートのススメ 『新版仏像 日本仏像史講義』山本勉さんに聞く|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 書籍情報はこちら 表紙の仏像はお気に入りの写真 ――旧版から7年、今回は新版として出版されました 表紙は、旧版と同じ菩薩立像(東京国立博物館)で、私がとても気に入っている写真です。宝冠の横から細長い飾り(冠繒〔かんぞう〕)が垂れ下がっています。造られたときからの飾りなのですが、実はけっこうな重さがあり危険なので、展示には使えないんです。ある時、倉から発見されたんです。くねくね曲がっていますが、金属なので実際は曲がらないためつけるのが面倒なんですよね(笑)。 先がクルッと巻いているのが、とても良いイメージなので注目してみてください。実は、私の『仏像のひみつ』(朝日出版社)の表紙イラストのモデルにもなっています。 ――サブタイトルの「日仏像史講義」としたのはなぜでしょうか 元々は10冊のシリーズタイトルとして考えていましたが、それが6冊の構想になり、最終的にはこの

    進化した仏像の知識、アップデートのススメ 『新版仏像 日本仏像史講義』山本勉さんに聞く|じんぶん堂
  • コラム別に読む : 関東大震災90年 尾原宏之さんが選ぶ本 - 尾原宏之(政治思想史研究者) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■近代日に突きつけた問い きょう9月1日は、1923年の関東大震災からちょうど90年にあたる。 正直なところ、「震災」という言葉を聞いただけでウンザリする人は多いだろう。東日大震災からこのかた、「勇気と感動をもらえる」物語や、時にヒステリックな原発論争があふれている。「震災の売れ行きが期待はずれだった」と嘆く出版関係者の声もよく聞く。 だが、関東大震災を描いたの中には、そんな身勝手な傷気分を吹き飛ばしてくれる刺激的な作品も数多く存在する。 最近文庫化された宮武外骨『震災画報』は、地震直後の9月下旬から翌年1月まで刊行された6冊の震災記録を合したもの。外骨ならではの視点が随所に見られるが、焼け跡にうごめく人々の生臭さが特に印象的である。伴侶を失ったばかりの被災者同士をくっつけようと躍動する結婚紹介業者、親を失った「良家の処女」に扮して客を引く娼婦(しょうふ)など、お涙頂戴(ちょう

    コラム別に読む : 関東大震災90年 尾原宏之さんが選ぶ本 - 尾原宏之(政治思想史研究者) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    tukinoha
    tukinoha 2013/09/15
    「民衆自身の秩序維持力に対する警察当局の期待は、警官の指導を無視して朝鮮人に危害を加えた自警団によって裏切られた。それが治安維持法制定などの「厳罰」主義台頭につながっていく」
  • 本の記事 : 大杉栄らの「近代思想」 挿絵は日本初のアニメ作家 - 宮代栄一 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    アナーキストの大杉栄らが思想文芸誌「近代思想」を発刊して今年で100年。その雑誌巻頭を飾った挿絵の作者は、実は日最初のアニメーション作家だった――。来月、東京で開かれる「大杉栄と仲間たち――『近代思想』創刊100年記念集会」で、こんな発表が行われる。 研究をまとめたのは、日学術振興会特別研究員の足立元さん(日近現代美術史)。挿絵は1912年の発刊時から「近代思想」を毎号飾っていたもので、乱れた髪の労働者が手の鎖を引きちぎろうとしている図柄だ。 この作者については、発行人の荒畑寒村が「幸内(こううち)純一という青年」と60年代に述懐したことから名は判明していたが、研究ジャンルが異なることもあり、同名の漫画家・アニメーション作家と結びつける人はあまりいなかった。 幸内は1886年生まれ。1917年に日初とされるアニメーションの一つ「なまくら刀」を作った後は新聞社の漫画記者となり、政治

    本の記事 : 大杉栄らの「近代思想」 挿絵は日本初のアニメ作家 - 宮代栄一 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • 【レビュー・書評】場所と産霊(ムスビ)―近代日本思想史 [著]安藤礼二 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    場所と産霊(ムスビ)―近代日思想史 [著]安藤礼二[掲載]2010年10月17日[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)■独学の世界放浪者、交錯し思想が誕生 近代日のオリジナルな思想とは何か。日哲学は、いつどこで生まれたのか――。著者は、その光源を19世紀末から20世紀初頭のアメリカに見いだそうとする。 鍵になる人物は、スウェーデンボルグ。彼は18世紀ヨーロッパの神秘主義思想家として知られ、霊的体験をもとに数々の著作をあらわした。 彼の思想は、アメリカの思想・社会運動に大きな影響を及ぼす。エマソン、ジェイムズ兄弟、パース……。彼らはスウェーデンボルグの思想を基に、独自の宗教哲学を発展させた。 そんな人脈に憧(あこが)れ、アメリカに渡ったのが若き日の鈴木大拙だった。彼はエマソンに心酔し、ジェイムズやパースの近くで思索を重ねた。そして、日に帰国して間もなくスウ

  • 【レビュー・書評】大川周明―イスラームと天皇のはざまで [著]臼杵陽 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    大川周明―イスラームと天皇のはざまで [著]臼杵陽[掲載]2010年10月10日[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)■政教一致に大乗アジアの未来仮託 かつて竹内好は、講演の中で次のように述べたことがある。「イスラムによる世界征服というビジョンが大川にはあるような気がします」 近代日を代表するアジア主義者として活躍した大川周明。彼はイスラームが政治と宗教の一体化を実現し、文化圏を超えて世界に拡張する姿に「世界統一」の夢と方法を見たのではないか――。それが竹内の指摘だ。 書は大川周明のイスラーム観の変遷を綿密に辿(たど)りながら、彼の思想構造を明らかにする。 若き日の大川は、イスラームの中でも内面的・精神的・霊的な側面を重視するスーフィズムに強い関心を示し、「神秘的マホメット教」と呼んだ。しかし、その姿勢は、現実政治へのコミットという「転回」によって変化してい

  • 1