★★★★★ 自閉症スペクトラムの最新知識が欲しかったのでこの本は読んでみたかったです。ようやく手に入れました。さまざまな医師の間で必ず話題に上る著者サイモン・バロン=コーエンさんの日本語の書籍の中では一番新しいと思われます(でも2011年出版、原著は2008年) 内容はまず実例を提示したのちに、自閉症の概念の歴史や測定方法、心理学・生物学的な考察と最後に介入(支援)まで幅広く浅く、でもポイントはバッチリおさえてある良書といえるでしょう。 アンドリュー君に共感 つい先ほど食料についての記事の続きを突然思い立って投稿したのですが、これは実例に出てくるアンドリュー君のエピソードを読んで触発されたからです。 自閉症スペクトラムの例として出てくるアンドリュー君はかなり優秀な部類で、イギリスの学校(中学校相当?)を退学した後、独力で大学に入りました。自然科学の能力が非常に高いのに、雑談はできないし教師