NTTサイバースペース研究所は、複数のカメラで撮影した映像を、継ぎ目のない高解像度パノラマ映像として合成することに成功した。この技術を使えば、視聴者は画面の中から、自分の見たい部分を自由に選択し、拡大してみることができる。7、8日に「NTT武蔵野開発研究センター」で行われる「NTT R&Dフォーラム2008」で公開される。 「コンサート会場や競技場の特等席で見るような、臨場感の高い映像を提供できる」とは、同研究所画像メディアプロジェクトの国田豊研究主任と磯貝愛研究員。 同研究所が5年前から研究している「信頼度マッピング法」という新たな映像合成処理技術を活用しており、複数台のカメラが撮影した画像のズレをもとに、コンピューターが対象物の位置を推測、判断して合成する。「人間の目が、左右のズレで奥行きを認識しているのと同じ仕組み」という。従来の合成技術では、手前や奥にあるものは、ぶれた多重像となっ