老兵は死なず 最近、私は自分の仕事に対して何となく“気が済んだ”ような感覚に囚われることが多くなりました。 それは、仕事に対する情熱を失ったのとは違いますが、自分の気力や諸々のことを考える頭の中の余白をもっと別の自分の興味のあることに振り向けたいという欲求が芽生えているような気がします。 決して仕事の手を抜くことはしませんが、以前のように誰かのために一肌脱いだり、格好をつけて火中の栗拾いや猫の鈴付けをするような真似はしなくなりました。「老兵は死なず」なのです。 私の上司は、第一線を退いた私に依然としてよその部署との調整を頼もうとします。人から頼られるのは悪い気はしませんが、利用されるのはもう止めにしたいと思います。 一日の価値 自分が何歳まで生きられるかは分かりませんが、死に向かって進んでいることは間違いありません。自分にとっての一日の価値は若い時のそれと比べると格段に高くなっています。