ブックマーク / rokusuke7korobi.hatenablog.com (2)

  • 大寒波における異文化交流 - 晴天の霹靂

    母の月命日に納骨塚に集合して父娘で般若心経を唱えるという、異次元の珍妙エンタテインメントを実施するようになって三年目である。 未曾有の大寒波が来ている中、いつものように霊園に向かうと、老人は私が昨年末に編んで渡した真紅のマフラーを巻いてそこにいた。 「長いマフラーもいいな」 とあんまりストレートに礼を言うのも照れるのか老人は言う。 「うん、あったかいでしょ」 「あったかいのもそうだし、顔にも巻けるから。銀行強盗もできるだろ」 「……?」 ギャグなのか、色々気を使おうと考えた末に着地点で足がもつれたのか、もはや私には判断がつかないが一応喜んではもらったようで良かった。 仲良くはないが、仲悪いわけでもない血縁者ってのも図り難くて面白いもんである。 「まだストーブなしで暮らしているのか」 よほど驚くのか、父は冬に私にあうと決まって同じ質問ばかりする。 我が家も厳密にいえば、どうしても洗濯物が乾か

    大寒波における異文化交流 - 晴天の霹靂
    turibakapapa
    turibakapapa 2023/01/26
    ほんとに寒い日ありますよね!自分の職場なんかは山の麓なのでマイナス20℃には良くなりますよ!田舎の冬はやっぱり寒すぎッス!
  • ネギを植える ~猫と中年ささやかな春 - 晴天の霹靂

    思いがけず暖かな日差しが降り注いだ二月のベランダで、ネギを植えた。 おおかた味噌汁の具として使命を終えた小ネギの白い根元をキッチンばさみで切り、新しい土を盛ったプランターに一ずつ差していく。 いくら日中の気温が上がってきたとはいえ、まだ氷点下になる外気で野菜を育てようというのはさすがに乱暴で、せめて五月くらいまで待つべきだろう、という思いは重々あるのだ。 しかし私がやりたいのは、 「ああ、あんなに厳しい環境の中で長く消息不明だったが、誰にも気づかれないまま君は息を潜めて力を蓄えていたんだねっ!」 という瞬間に会いたいのだ。 こんなに雑な私の保護に期待することなく、忘れた頃に自分のタイミングで出てきてはくれないものか。 無茶を承知で頑なに「いったん忘れられてからの奇跡の再生」に夢を持つあたり、齢四十を超えた我が身を思うになかなか味わい深いものがある。 誰にも期待されてこなかった孤高のロマン

    ネギを植える ~猫と中年ささやかな春 - 晴天の霹靂
    turibakapapa
    turibakapapa 2021/02/22
    ネギではないですがうちの猫、観葉植物の葉っぱをよく食べてました。
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