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ブックマーク / ityou.hatenablog.com (3)

  • 艦これ:誰もが気づいた3つの縛りと誰も気づかない2つのトリック - 指輪世界の第五日記

    「じゃあ、もう一皿…かんぱちください。先輩は?」 「かんぱちいいね。僕も、これをもう一杯くださいな。はい。それで、艦これは見てるの?」 「あのアニメ。あれは面白いですね」 「おぅ?」 「あれって、『現場にどんな縛りが降りてきた制作体制だったのか』を想像するのがかなり容易な作品じゃないかと思いませんか? たぶんこうでしょう: ・提督を出さない ・一般人を出さない ・第二次大戦に言及しない そのほかもあるかもしれないけれど、この3つが縛られたうえで作劇しているのはさしあたり確かそうと思われますよね」 「ああ…そうかもね? それは、クレーム対策的なもの?」 「おそらく。だから比較的上層部から現場に降りてきた縛りで、現場も苦しんだのではないでしょうか? この3つの縛りは話のうえでどう波及するかというと: 提督を出さない → 軍事行動の責任者がいない → 作戦の成功や失敗の評価、払われた犠牲や死の価

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  • バクマン。がおそろしい一つの理由 - 指輪世界の第五日記

    「やっぱこうでなきゃいけませんね、春なんだから」 「天気がいいのはいいね」 「それは…ラブライブの踊りか?」 「よくわかりましたね。忍者戦士飛影の動画をループしてたら腕の振りが気になってきて。人間の腕ってかなり重いから反動があるはずなんですよね。そこがやっつけミクミクダンス的になってて。腕自体の細さも、たぶん…」 「早く行こうぜ」 「前に、バクマン。の話してたじゃないですか。あれ、書いてもいいですか」 「うん? いいよ」 「昔ジャンプでやってた漫画? 面白かったよね」 「そう、あれって、なかなかおそろしい漫画でして。すごい面白いし、なかなかおそろしい」 「なにそれ。どうおそろしい」 「いくつかあると思ってるんですが、一番おそろしいのは、コミケが出てこない」 「そこだよなー」 「コミックマーケットのコミケ?」 「そうそのコミケ。あの話って、漫画家志望者や、アシスタントや、漫画が好きな若者が次

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  • 暴力の予兆表現とおおかみこどもの雨と雪 - 指輪世界の第五日記

    「おおかみこどもはさ、雪斜面の疾駆のような躍動的なシーンが素晴らしかったのもあるし、あと、暴力の予兆表現が当に、実に素晴らしかった」 「ふうん?」 「以前、伊藤計劃さんが、スピルバーグの宇宙戦争のキャッチボールシーンはすごい、って書いていたけれど、http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20050701」 「なにこれ読めばいいの」 「読んだほうがいい」 「伊藤計劃さんは苦手なんだよなー 話したでしょ? 神林長平先生が取り上げてたから虐殺器官とハーモニーを読んだんだけど、環境に対する主人公の主体性が、まさに…」 「読んだ」 「暴力行為そのものというよりも、それへの徴候、予兆をはらんだ状況を描くことが大事だと僕は思う。たとえばサウダーヂはそこがよかった。主人公の土方労働シーンでの肉体や重機の物理的な力の描写が強力で、そのへんからくる映画全体に常に伏流した暴力の予感

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