楽器業界ではFM音源というとヤマハの「DX-7」に代表されるデジタルシンセがイメージされますが、一方でそのヤマハ社の音源チップによってコンピューターゲーム機の音楽や携帯電話の着メロの世界にも大きな影響を与えました。 ピアノから音楽の道をスタートしながらシンセではなく音源チップからFMを究めた作曲家の古代祐三さんに、現代のFMシンセ「opsix」について印象を伺いました。 古代祐三(こしろ ゆうぞう) 主にコンピューターゲームの音楽を手がける作曲家、ゲームプロデューサー。ゲーム制作会社株式会社エインシャント代表取締役社長。代表作に『イース』、『イースII』、『ソーサリアン』、『アクトレイザー』、『シェンムー』、『湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE』、『世界樹の迷宮』他。 株式会社エインシャント ──古代さんとシンセ、そしてコルグとの出会いなどお願いします。 最初に買ったのがコルグの「