天台宗総本山・比叡山延暦寺(大津市)の施設「延暦寺会館」の副館長を務める男性僧侶(40)が修行僧の男性(25)の顔を殴り、耳の鼓膜が破れるけがをさせていたことが9日、分かった。延暦寺は副館長を5日から謹慎処分にしている。 9日発売の「週刊文春」が報じた。延暦寺は「宗教界はもとより各方面のみなさま方、多くの信者の方々に謹んで深く深くおわび申し上げます」とするコメントを発表した。 延暦寺総務部によると、副館長は4月9日、別の僧侶の指示で呼びに来た修行僧に腹を立て、別の場所に連れていって顔を殴った。修行僧は鼓膜が破れる全治2、3週間のけが。当日は法要があり、修行僧は手伝いのため会館を訪れていた。副館長は寺側に「法要の途中だったので腹が立った」などと説明したという。 副館長はこのほかにも、今年に入ってから僧侶のけさを破ったり、別の僧侶を殴ったりするトラブルを起こしている。 延暦寺は今回の件を受けて