【北川信行のサッカーなんでやねん】 ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で1人の億万長者が誕生した。ブックメーカー(賭け屋)で開催国ブラジルが1-7と惨敗した「ミネイランの惨劇」に賭けていたわけではない。もっと確実に、将来にわたって利益を生み出す方法で巨万の富を築いた。 その人物はブラジル人のヘイン・アレマーニ氏(43)。今回のW杯からFKを蹴る際などの目印として採用された「バニシング・スプレー(消えるスプレー)」の開発者だ。 英紙デーリー・ミラー(電子版)などによると、アレマーニ氏は貧困の中で育ち、学校で教育を受ける機会も逃した。家族を養うため、路上でアイスキャンディーを売っていたこともあったという。 「おもちゃなんか持っていなかったし、服もあまりなかった。8歳の時から働かされていた」とアレマーニ氏。サッカー選手になるのが夢だったが、日々の生活費を稼ぐのに精いっぱいだった。 だが、14年前