数々の問題発言で物議をかもしながら歴代3位、3205日の在任日数を誇った麻生太郎前財務大臣。「戦後最長」の財務大臣が遺したもの、その知られざる素顔とは? ■「半径2メートルの男」 その日、麻生大臣はいつになく上機嫌だった。「消費税2回上げて、(内閣が)倒れず、支持率が上がったんですから」「新聞の予想とはえらい違うことになったね」。退任前、最後の会見で麻生大臣は2度の消費増税など、自らの功績を22分間にわたって上機嫌で披露した。 振り返れば、麻生大臣の会見は本当に厄介だった。最近では、先月7日の記者会見、「コロナは曲がりなりにも収束して、国際社会の中の評価は極めて高い」と発言。麻生氏の言葉を借りれば、「曲がりなりにも」、緊急事態宣言下での発言である。当然、野党の集中砲火を浴びた。 また、21日には森友学園をめぐる文書改ざん問題の再調査について聞かれると、「読者の関心があるのかねぇ」などと発言