「大空の女王」として1930年代に欧州の空を駆けめぐったドイツの航空機「ユンカースJU52」が改修され、観光用に飛行を再開することになった。第二次大戦中は輸送機、爆撃機に使われる一方、信頼の高さから要人向けの特別仕様機も製造され、ナチス・ドイツのヒトラー総統が私用で使ったことでも知られる。航空ファンだけでなく、当時の欧州を感じたいという人にも格好の企画だ。 観光飛行を決めたのはドイツ航空最大手のルフトハンザ。AP通信によると、夏から初秋にかけてドイツの各都市間で飛行する。飛行時間は10分から110分と差があるものの、料金も67ユーロから299ユーロと乗客の懐に合わせた設定になっているようだ。ルフトハンザがブリュッセル航空の買収で欧州連合(EU)の承認を得たのを受けて、ベルギーにも飛んでいる。