闇の自己啓発会による #闇のSF読書会 。第3回となる今回はウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』、レイ・ブラッドベリ『華氏451度』、マーガレット・アトウッド『侍女の物語』、ケン・リュウ編『折りたたみ北京』を取り上げます! *前回はこちら ■『ニューロマンサー』 壊れた美学江永 『ハーモニー』で混乱しながら話をし過ぎました。バランス悪くなって申し訳ないです。『ニューロマンサー』にいきましょう。私はこういう身体改造っぽいイメージがある作品が好きだというのは前に言った気がするんですが、これは文体も好きです。 暁 世間一般ではやや難解といわれる文体ですよね。 江永 なんというか、具合悪い文章ですよね。例えば「空港の十キロ手前から、列車は減速を始めた。ケイスが見つめる中、陽が昇る。少年時代の風景の上、でこぼこした鉱滓や精錬所の錆びた骨格の上」(第二部「買物遠征(ショッピング・エクスペディション