梅雨の時期、お出かけを控えるなら、大切な物の手入れに時間をかけてみてはどうだろう。気になっているのが、日々、疲れた心を癒やしてくれるぬいぐるみ。黒ずんでも見て見ぬふりをしてきたが、一度きれいにしてやりたい。うまく手入れする方法は-。(加納裕子) 胴体の中綿抜く 苦い思い出がある。幼い頃、お気に入りのスヌーピーのぬいぐるみを洗ったら、硬くごわごわになってしまったのだ。それ以来、一度もぬいぐるみを洗ったことはない。 「古いスヌーピーのぬいぐるみにはパンヤという天然の綿が入っていて、水にぬらすと硬くなります」と話すのは、仙台市青葉区でぬいぐるみのクリーニングと修理を手がける「みさとソーイング」の佐久間博秀さん(46)。平成15年から2万体以上を手がけ、ぬいぐるみの手入れ法の講師を務めたことも。23年の東日本大震災の際は被災したぬいぐるみのケアを無償で請け負った。