by ynng • 2018年7月10日 • 万葉集を読む(5)~山上憶良「日本挽歌 巻五 794~799番歌」(4) はコメントを受け付けていません 前回は「色々な意味での様々なイレギュラーの背景には、これに先立つ「前置漢文」に注目する必要があると言うことなのです」として「続く」としたのですが、よく考えてみると「前置漢文」と言われても大多数の人には何のことか全く分からないので(私も講座に参加して始めて知りました^^;)、それってとても不親切な終わり方だったと反省をしています。 「前置漢文」とは、憶良の「日本挽歌」の前に配置されている「漢文」のことです。 盖聞 四生起滅方夢皆空 三界漂流喩環不息 所以維摩大士在于方丈 有懐染疾之患 釋迦能仁坐於雙林 無免泥洹之苦 故知 二聖至極不能拂力負之尋至 三千世界誰能逃黒闇之捜来 二鼠競走而度目之鳥旦飛 四蛇争侵而過隙之駒夕走 嗟乎痛哉 紅顏共三従長