特集 2012.05.26 論議呼ぶ新港地区の結婚式場計画 横浜市の景観協議が初の「物別れ」に 試されるMM21地区の都市デザインの「作法」 ■みなとみらい21地区の景観は40年間にわたる対話の集積 (アニヴェルセルが横浜市都市美対策審議会・景観部会に提出した資料から) モダンな高層ビル群と歴史を感じさせる赤レンガ倉庫のコントラスト―。年間約2,300万人が訪れる観光都市・横浜を代表する「みなとみらい(MM)21地区」の景観は、ここに進出した事業者と行政による約40年間にわたる対話の集積によってつくられてきた。地区の周囲をぐるりと取り囲む海と空との調和を考え、開港以来の歴史を踏まえた建物のコンセプトを事業者に伝え、統一感のある街並みを整備する「横浜の景観協議」。市長の諮問機関である「横浜市都市美対策審議会」(都市美審:委員長=卯月盛夫・早稲田大学教授)が、事業者の計画を吟味し、市の担当課に