ACOのニューアルバム『Valentine』が素晴らしい。 ACOの名前を聞いて、ディーヴァ系に括られることもあったデビュー当時(1995年)や、砂原良徳をプロデューサーに迎えた『absolute ego』(1999年)の頃の作風をイメージする人には、特に聴いてほしいアルバムだ。そう、彼女はあの頃とは明らかに違うステージにいる。作品を追うごとに着実に進化しているのだ。 本作を支える屋台骨となっているのが、バンドメンバーである中尾憲太郎、岩谷啓士郎、柏倉隆史、塚本亮の四人。そこにさらなる彩りを加えるごとく、くるり・岸田繁、Nabowa・山本啓、Fla$hBackS・JJJがゲストミュージシャンとして参加している。この作品に込められている鮮やかさと、ACOの稀有な魅力を、ACOとメンバーたちへのメールインタビューから紐解いていきたい。 ACOはアーティストとして「ノーマークゾーン」を撃ち抜いた
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