インフルエンザは毎年のように流行し、またそのウイルス型も年によって異なるやっかいな病気だ。治療には感染初期の早めの判定が重要だが、大阪大学と東京工業大学の研究グループは、インフルエンザウイルスを1個レベルで検出し、ウイルス型を判定することに成功した。この方法によるウイルス検査キットが実現すれば、現在使われているキットに比べてはるかに早く簡単に、検査者の能力にも左右されずにインフルエンザかどうかを判断できるようになる。 【こちらも】東大・京大など、インフルエンザウイルスの遺伝システムを解明 ■早めのインフルエンザかどうかの判定が重要 インフルエンザに対して「迅速診断キット」による検査が広く行われているが、発症の初めの時期には陰性とされることも多い。それは、インフルエンザウイルスが体内で増殖するまでに時間がかかるからだが、検査者が目視で判断するので能力による差も大きいと言われている。また、発症
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