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ブックマーク / gazfootball.com (15)

  • 不世出のスーパースター、澤穂希選手の現役引退に寄せて

    先ほどNHKの速報で、あの澤穂希選手が現役引退を表明したというニュースが飛び込んで来ました。 言うまでもなく、前人未到のW杯6大会出場にしてドイツW杯の得点王兼MVP、翌年にはFIFA最優秀選手を受賞と、これに並ぶ実績を挙げる選手はこの先にも後にも日に生まれることはまず無いであろう真に偉大なフットボーラーであり、日にここまで女子サッカーを根付かせた最大の貢献者である事は間違いありません。 個人の能力だけを取ってみても、勝負強さと展開力、危機察知能力、運動量、キャプテンシーを高いレベルで兼ね備えた、女性版スコールズのようなオールラウンドな選手であり、男子代表に彼女のような選手がいれば、W杯ベスト8も不可能ではなかったのではないかと妄想してしまうぐらいです。 ただ残念ながら、あまりに大きな存在感、選手の精神的な拠り所であったが故に、彼女にとって代われるような後継者が最後まで現れず、澤不在と

    不世出のスーパースター、澤穂希選手の現役引退に寄せて
  • 「武藤はもうちょっと手を抜くことを覚えたほうが良いのかもしれない」ドイツ・ブンデスリーガ第12節 マインツ-ヴォルフスブルク

    「武藤はもうちょっと手を抜くことを覚えたほうが良いのかもしれない」ドイツ・ブンデスリーガ第12節 マインツ-ヴォルフスブルク 武藤がハットトリックを決めたにも関わらず引き分けに終わってしまったアウグスブルク戦を始め、ここのところ4試合連続で2失点以上を喫する試合が続いていたマインツ。しかしチャンピオンズリーグにも出場している強豪ヴォルフスブルクとの試合では何と2-0のクリーンシートで勝つというサプライズを起こしてしまった。 その大きなポイントになったのは、もちろん前半の13分にドラクスラーがレッドカードを受けて退場してしまった事。足を高く上げて落ちて来るボールをトラップしようとしたところに、マインツのハラが飛び込んできてちょうど16文キックのような形で当たってしまったのだが、ドラクスラーはそこまで前を向いていなくてハラが視界に入っておらず、故意では無かったのでイエローが妥当のように思ったの

    「武藤はもうちょっと手を抜くことを覚えたほうが良いのかもしれない」ドイツ・ブンデスリーガ第12節 マインツ-ヴォルフスブルク
    twisted0517
    twisted0517 2015/11/11
    確かに。岡崎も長友も休むのがうまいんだよな
  • 「ハリルホジッチの愛のムチは、果たして先発の彼らに届いたのだろうか」国際親善試合イラン-日本

    この試合の直前に先発予想をTwitterでしたんだけど、蓋を開けてみれば全然予想とは違っていて、武藤の1トップに宇佐美、香川田の2列目、ボランチが柴崎と長谷部、DFが何と米倉、森重、吉田、酒井高徳という、特に左サイドの守備が不安だらけな先発を出して来た。 で、案の定前半は日サッカーが全く機能しない。イランは4-4-2のオースドックスなゾーン・ディフェンスで、2トップが日のボランチを見る形になっているのでCBはSBにしかビルドアップのパスが出せず、酒井高徳は相変わらずのポジショニングと頭の悪さを発揮して遠い位置にいる田と絶縁状態、逆に宇佐美と米倉は宇佐美が守備には戻るけど攻撃の動き出しが皆無で単なる蓋と化してしまう。さらに日はボランチがボールを持てないので宇佐美と田が中へとボールを受けに下がってしまい、香川と一緒に相手の守備も引き連れ毎度のて交通渋滞。 これにはさすがにハリル

    「ハリルホジッチの愛のムチは、果たして先発の彼らに届いたのだろうか」国際親善試合イラン-日本
  • 「ようこそアジアへ、ハリルホジッチ」ロシアW杯アジア二次予選 グループE 日本-シンガポール

    ハリルホジッチは前日の会見で、シンガポール戦には「罠が仕掛けられている」と語ったわけだが、まさかこんな形で嵌ってしまうとは想像もしてなかったに違いない。 試合の展望で、日は自陣で固く守る相手にクロスを上げてもそう簡単に点には繋がらないから、ゲーゲンプレッシングで対抗するのが良いのではないかと書いたんだけど、まさか両方とも機能不全になってしまうとは自分にも意外であった。 日はハリルホジッチが意図する速いサッカーを見せたのは前半と後半の最初わずか2分だけで、後は5-4-1のフォーメーションで自陣に固く壁を作るシンガポールの前に、いつもの遅攻を繰り返すのみ。 岡崎、宇佐美、香川田の4人が相手DF5人の幅にすっぽり入って平行に壁を作り、サイドも相手のSHがカバーしている上に太田も酒井もあまり高い位置を取らず、長谷部や柴崎からゆるい横パスが来て縦を切られてそこでおしまい、振り出しに戻るという

    「ようこそアジアへ、ハリルホジッチ」ロシアW杯アジア二次予選 グループE 日本-シンガポール
    twisted0517
    twisted0517 2015/06/17
    “そして日本人特有の、状況が悪くなればとことん狭い場所でサッカーをやりたがる悪癖。”これなー
  • 「盤石の三連勝だが突っ込みどころはまだまだ多い」アジアカップ グループD 日本-ヨルダン

    ブラジルW杯アジア最終予選で1-2の敗戦を喫したヨルダンとのグループリーグ最終戦、しかも日が負けると逆転でグループリーグ敗退の可能性があった難しい試合ではあったが、日は後半の序盤に押されながらも終始試合をコントロールし、2-0でヨルダンに勝利してグループリーグの首位突破を確定した。 日の先発は、最もスケジュール的に厳しいグループなのでターンオーバーをして来るかと思ったのだが、2位通過になった場合にベスト8で対戦する相手が優勝候補の1つであるイランになってしまったのと、おそらくアギーレ監督的にはサブの経験よりも現在のチーム力の完成度を高める方針を重視したと見え、前2戦と同じメンバーで臨むことになった。 ヨルダンのフォーメーションは4-3-3で、日がボールを持っている時にはその形のままフラットな3ラインを組んでゾーンを作りつつ、4バックで日の3トップをマークしながら中盤の3人のサイド

    「盤石の三連勝だが突っ込みどころはまだまだ多い」アジアカップ グループD 日本-ヨルダン
    twisted0517
    twisted0517 2015/01/21
    “日本はサイドの密集から無理に攻め切ろうという姿勢が強すぎた。もっとゴール前で左右の速い揺さぶりが出来ないと、今後もなかなか引いた相手を崩せないだろう。”
  • 「香川の滅私奉公システムがドルトムントを救う道」欧州CLグループD ボルシア・ドルトムント-ガラタサライ

    リーグ戦では降格圏の17位と絶不調を囲っているドルトムントは、逆にチャンピオンズリーグでは絶好調でこの日もホームで対戦したガラタサライを4-1で一蹴、4連勝を飾って早々にグループリーグ突破を決めてしまった。 ドルトムントが決めた4点の中で香川が絡んだのは1回、それもショートコーナーからのふんわりした香川のクロスをいったん競った後にこぼれ球をパパスタソプロスが押し込んだもので、前半にあったアウトにかけて巻いたシュートも決まらず、強い雨が降っていてトラップも安定せずと、彼自身のプレイもあまりキレがなく後半17分にギュンドアンと交代。その後にドルトムントがカウンターから2点のダメ押しと、一見するとそんなに香川が活躍していなかったようにも見える。 しかし個人的には、香川個人としてはパッとしなかった前半の戦いこそが、ゲーゲンプレス戦術の要であるポスト役として不可欠だったレヴァンドフスキの不在で苦しむ

    「香川の滅私奉公システムがドルトムントを救う道」欧州CLグループD ボルシア・ドルトムント-ガラタサライ
  • 「本田圧巻のドッピエッタ!大活躍のポイントは”緩急”」イタリア・セリエA第7節 ヴェローナ-ミラン

    とシンガポールの試合をこなしてのハードスケジュールでありながら当然のようにスタメンに名を連ねた田は、疲労や時差ボケを感じさせない完璧なプレイを披露し、同勝ち点で並んでいたライバル、ヴェローナに3-1で勝利を飾った。 とにかくこの試合は”ドッピエッタ”田に尽きる。両得点共にフリーな状態でGKとの1対1になったものだが、1点目はエル・シャーラウィのパスは素晴らしかったがボールの軌道が跳ねていてダフったり吹かしてもおかしくないシュートだったが完璧なミートを見せ、2点目も一瞬ステップを入れてGKのタイミングを外して流し込むなど、U-19日本代表に見せてやりたいぐらいに冷静さが際立つシュートだった。 それ以外にも、一度中盤でボールを受けてからドリブルでターンしてからマーカーををぶっちぎって右サイドを突破、最後はゴールライン際をえぐってクロスを上げたシーンもあり、クリスチャーノ・ロナウドのよう

    「本田圧巻のドッピエッタ!大活躍のポイントは”緩急”」イタリア・セリエA第7節 ヴェローナ-ミラン
  • 「ようやくスタートラインに立った日本」ブラジルW杯グループC 日本-コロンビア

    もうグループリーグ突破にはコロンビアに対して勝つしかなかった日だったが、前半から8人のメンバーを変えて来たコロンビアを攻め立てながらも、最後は突き放されて1-4の敗戦。そして裏の試合ではギリシャがコートジボワールに勝って2位に浮上、日ワールドカップはグループリーグ最下位で終える事となった。 もとから、カウンターが得意で個人打開力のあるコロンビアに対しては日のチームカラー的に苦手な相手だと分かっていたし、ピッチも気候も日には明らかに合っていない。そういう相手に最初から飛ばして果敢な攻撃を仕掛けていけば、最後はガス欠でやられるだろうという予測は十分出来ていた。 それだけに、今野の軽率なスライディングによってPKを与えてしまった事と、香川と大久保にあったビッグチャンスを決められなかった事が痛かった。そのモメンタムが切り替えられるきっかけを自らつかめなかった時点で負けは必然だったように思

    「ようやくスタートラインに立った日本」ブラジルW杯グループC 日本-コロンビア
  • 実はザックジャパンのサッカーは妥協の産物?

    昨日は週末に崩した体調がまだ回復してなかったし、特に優先して見たいと思う試合が無かったので、NHKスペシャルや内田が出ていた「アスリートの魂」、香川と清武、柿谷のセレッソ特番、そして2週連続で放送された田の「プロフェッショナル仕事の流儀」後半を1.5倍速を混ぜながらまとめて見てみた。 自分自身は、選手はピッチ上での表現が全てであると思っているので言動や生活なんかはどうでも良くて、普段は地上波の選手が出場するバラエティややべっちとかは全くと言って良いほど見ないんだけど、ここ最近のマスコミから漏れてくるインタビュー記事や、これらの番組を見ていて以前から持っていた疑念が何となく晴れたような気がした。 それは、今の日本代表サッカーが、良い意味でも悪い意味でも妥協の末に生まれているのだなと言う事である。 今の代表における攻撃性と守備の脆弱性を見て、ザックがイタリア人監督らしくないと評される事が多

    実はザックジャパンのサッカーは妥協の産物?
  • 「はかいのてっきゅうとおなべのフタ」ブラジルW杯強化試合 日本-ザンビア

    まさかこのフレーズを日本代表に対して使う日が来てしまうとは・・・(笑) いや勝つには勝ったけど、正直なところもうちょっと番に向けて守備が締まった試合を見たかったね・・・つくづく、今回のザックジャパンはどこまでも打ち合いをしなければならない運命なんだろうか(苦笑)。 と言う音はさておき、建前的にはアフリカ勢独特の身体能力や間合いを経験出来たし、日の弱点と強みも再確認できたという事で非常に良いテストマッチになったと言える。 最初の2点はまさに日の弱み。日はどうしてもボールサイドにプレスをかけて反対サイドのSBが中にはいったポジションを取るので、サイドチェンジをされるとどうしても1対1の状況に置かれてしまう。来であれば前線からプレスをかけてロングボールを出させないようにしたいところなんだけど、アフリカンの筋力でプレスがかけられない位置から飛ばして来るので避けようがない。そしてサイドの

    「はかいのてっきゅうとおなべのフタ」ブラジルW杯強化試合 日本-ザンビア
  • 「MAJIMEとHENTAIの2つの顔を持つ日本」ブラジルW杯強化試合 日本-コスタリカ

    とりあえず昨日の試合だし、既に得点シーンについては昨日のエントリーで書いているので細かい内容については省略。 コスタリカ戦を見終わってまず思った感想は、「日も遠いところまで来たもんだ」という一言。つい先日に16年前に行われたフランスW杯のクロアチア戦を見ていたけど、あの当時も中田・名波・山口というセンスを持ったパサーはいたけど、DFの位置が低くてFWはただ頑張る人たちだけで、得点の匂いは全く感じられなかった。確かに相手のレベルや舞台は違いけど、それがここまでゴール前に5人ぐらい人が詰めて得点するチームになっているんだから、そりゃ日サッカーの急激なレベルアップに世界が驚くわけだなと。 で、そういう観点で見ると、前半の日は内容的には良かったと言えるけど、まだその旧来の日を引きずった”MAJIME”なサッカーだったのかなと。青山は積極的に縦パスを出し、大迫は前線で細かく駆け引きをしてそ

    「MAJIMEとHENTAIの2つの顔を持つ日本」ブラジルW杯強化試合 日本-コスタリカ
  • 「岡崎が10人いてるのがドルトムント」ドイツ・ブンデスリーガ第31節 ボルシア・ドルトムント-マインツ

    岡崎が強豪のドルトムントから今期5度目となるドッペルパック、1試合2得点を決めたという事で興味深く見始めた試合だったのだが、気がつけば岡崎がどうこうよりもドルトムントの凄まじい攻撃力のほうにすっかり目を奪われてしまった。 もちろん岡崎の2得点は嬉しいし、それも2点目はシャヒンのバックパスを抜け目なく拾ったもので、あれはシャヒンのミスというよりは、普通ほとんどの選手はあの場面では必ず足を止めてしまってバックパスをわざわざ狙ったりはしないもので、相手の精神的な死角をついたという点で極めて岡崎らしい得点だったとは思うが、全体的に見れば岡崎のところにボールが来ることは稀で、ドルトムントが完膚なきまでに叩きのめした内容だったと言って良い。 クロップが元マインツの指揮官だったのもあってかトゥヘル監督はドルトムント相手にラインを上げて真っ向勝負を選んでしまったのだが、2点は取ったものの決定的なピンチの数

    「岡崎が10人いてるのがドルトムント」ドイツ・ブンデスリーガ第31節 ボルシア・ドルトムント-マインツ
    twisted0517
    twisted0517 2014/04/21
    “クロップはそれを逆手に取ってとことんまで一本調子を先鋭化させ、岡崎が10人いるようなとんでもない超反応カウンターチームを作り上げてしまった。”
  • 遠藤スーパーサブがもたらした成果と悩み

    10月のセルビア戦、オランダ戦の沈滞した試合から、わずか1ヶ月で見違える内容と結果をもたらした今回の欧州遠征。 その最も大きな要因は、来の日サッカーの美点である組織と献身性、戦術的にはコンパクトな守備陣形と前方からのプレスを選手全員が確認、共有できた事と、田や香川、岡崎、長谷部が一時の不調から脱した事にあったのはもちろんだが、それを裏から支えたのはザックの柔軟な選手起用だったように思う。 ザックがいきなり硬直的な「ベストメンバー」から、思い切ってターンオーバーを使って来た心変わりについては、原委員長の指示だとか、誰かの助言があったからだとか妙な邪推がされているが、以前のコラムでも書いたように、遠藤と田、香川を先発起用した場合の弊害に気づいたからではないかと思っている。 特にポイントになったのは、遠藤を2戦ともスーパーサブとして起用した事だろう。遠藤は、良い意味でも悪い意味でも「無理

    遠藤スーパーサブがもたらした成果と悩み
  • 「やっぱりインテルは戦術長友」イタリア・セリエA第12節 インテル-リヴォルノ

    今日は業のお仕事が忙しくて、あまり文章を書いている時間が無いので長友中心で簡単に。 前節のウディネーゼ戦で、マッツァーリ監督はあえて長友を高い位置に上げる事を戦術の鍵としているのではないかと書いたんだけど、このリヴォルノ戦でそれはほとんど確信に変わったなと。 もはや各チームのインテル対策はほぼ固まって来ていて、好調な長友とジョナタンのサイド攻撃を抑えるために、とにかくサイドはほぼマンマークで上がるスペースを作り出さない事が徹底されつつある。 それに対抗するためにマッツァーリ監督が取った手段が、長友を高い位置に置いて相手を押し下げると同時に3バックの右サイドの選手を長友に引きつけ、FWに対するマークを分散させる方法だ。 当然、それには長友の裏のスペースという弱点があるのだが、そこはインサイドハーフと左CBがカバーしつつ、長友が運動量を活かして戻り、後半には相手が疲れて動けなくなったところか

    「やっぱりインテルは戦術長友」イタリア・セリエA第12節 インテル-リヴォルノ
  • 「これこそまさに戦術長友」イタリア・セリエA第16節 インテル-ナポリ

    現在リーグ2位の強豪ナポリとの、前半戦のクライマックスと呼べる直接対決は、インテルが前半にシュート2で効率良く挙げた2得点を最後まで守りきり、ナポリを抜いて2位に浮上する大きな勝利をものにした。 この試合を見ていて面白かったのは、試合全体の経過や内容よりも、ストラマッチョーニ監督による長友の戦術的な使い方であった。巷では、1人のエースにとにかくボールを集めて、彼が攻撃をどうにかしてくれるのを待つだけの戦術を、「戦術誰々」という言い方で揶揄する事が多いが、これはそれと全く違った意味での「戦術長友」だったのではないだろうか。 前半、長友が担った役割はとにかくナポリの左WBであるスニガを上がらせない事。長友は、マイボール時にはほとんど3トップのような位置にまで上がってスニガを低い位置に閉じ込めていた。ただ、そうなるとナポリの3トップの左にいるインシーニェとインテルの右CBのラノッキアが1対1に

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