出産・育児休暇明けのママやパパ。「さあ、仕事に復帰」と張り切っても、子供は親の都合通りに育ってはくれない。突然発熱した子供を抱え、会社を休まざるを得ない親は多い。そんな病児保育事業を手掛けるNPO法人「フローレンス」代表理事の駒崎弘樹さんは「子どもは社会の宝。病児保育を社会インフラに構築したい」と話す。(経済ジャーナリスト 本間俊典) ―― 2005年に「フローレンス」を立ち上げて、今年で7年目。軌道に乗ってきましたね。 駒崎 なんとかここまでやって来れた、というのが実感です。現在、東京23区と千葉県の一部、横浜市と川崎市で事業を展開しています。昨年末時点の会員は約2000世帯、延べ利用件数は約1万件に達しました。 10年度で収入が約2億4000万円、営業利益が約2300万円です。NPOとして何とか軌道に乗ってきたかなという感じです。 現在の事業は病児保育を中心に、待機児童を預かる「お