和柄コレクション 型紙摺印判の幾何学模様と小紋 「型紙摺印判(かたがみすりいんばん)」とは、江戸時代中期に行われた、古伊万里の絵付け技法です。 模様部分を切り抜いた型紙を器に当て、上から「呉須(ごす)」という顔料を乗せます。すると型紙に空けた穴から呉須が器に付着し、図案を写すというものでした。 大量生産するための技法というよりも、精密な絵付けを、狂いなく器に施すための技法という向きが強かったようです。 図案は、一般的な古伊万里のような花鳥画もありましたが、型紙を用いるため、細かい幾何学模様や、小紋模様が多く作られました。 型紙摺印判は江戸後期には姿を消しますが、明治時代に、今度は大量生産を可能にするという特長を買われ、復活します。明治時代の型紙摺印判は、鮮やかなベロ藍(コバルトブルー)で絵付けされ、古典的な模様のほか、文明開化を表現した絵柄もありました。明治時代のものは、「型紙印判」とか、
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