勝小吉自伝『夢酔独言』より、小吉14歳、一度目の家出エピソードその3です。 浜松から物乞い&野宿で伊勢路まで来た小吉ですが、伊勢路では炊いた飯はくれず、生米ばかりが溜まります。生米をかじって飢えをしのぐものの、体調を崩す小吉。河原の横穴で休んでいると、そこをねぐらにしていた二人組が帰ってきます。二人から「炊いた飯をくれる」と聞き、伊勢郊外の村へ行く小吉ですが…。 【前回までのあらすじ】 江戸の家から上方(かみがた)を目指して、東海道を旅していた小吉。浜松で持ち物をすべて盗まれるが、宿屋の亭主に柄杓をもらい、物乞い&野宿で伊勢神宮へ参詣するが…。 今回小吉が滞在するのは、手元の地図でこの辺りです。 …伊勢路では火で炊いた物は一向くれぬ故、生米をかじりて歩いたから、病後故に腹が治らぬから、またまた気分が悪くって、所は忘れたがある川原の土橋の下に大きな穴が横に空いているから、そこへ入って五、六日
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