勝小吉自伝『夢酔独言』より、小吉13歳の年のエピソードです。 今回から、「家出編」(タイトルネタバレ)がスタートします。 前回、塾をサボって馬にばかり乗った挙句、お母さんのお金を盗んでお兄ちゃんに怒られ、外出禁止を言い渡された小吉。13歳の秋になり、お兄ちゃんが信州へ戻ったため、自由の身となりますが、お姑さんとの折り合いは相変わらず悪く…。 1コマ目に得体の知れない抽象的なお菓子が登場しますが、羊かんです。最初、でかいの一本にしようと思ったんですが、「江戸時代の羊かんてそんなおっきかったっけ?」と迷った挙句、小さく切り分けました。しかしその2日後ぐらいに、江戸時代の記録に「羊羹一棹」というのがあったことを知り(中略)後ででかいのに描き直すかもしれません。 羊かんが載っているのは、古伊万里の芙蓉手(ふようで、芙蓉の花のように区画して模様を描く様式)の器です。芙蓉手はけっこう昔からあるので、最
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