囲碁の第41期名人戦七番勝負の第6局が26、27の両日、静岡県河津町の「今井荘」で行われ、井山裕太名人(27)=七冠=が185手までで、挑戦者の高尾紳路九段(40)に黒番中押し勝ちした。井山名人は3連敗後に3連勝して、決着を最終第7局に持ち込んだ。 開幕3連敗で七冠保持が危うかった井山名人は第4局以降、落ち着いた打ちぶりで復調。「(きょうは)最後に勝つ筋が見えた。(第7局は)今までやってきたことを出すだけです」と表情を変えずに語った。 一方、10期ぶりの名人返り咲きまであと1勝としながら足踏みが続く高尾九段。前日(26日)に迎えた誕生日を自ら祝うことはできなかったが、「今まで通り、精いっぱいやるだけです」と最終局を見据えていた。 第7局は11月2、3の両日、甲府市の常磐ホテルで行われる。
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