D-Waveマシンの中で「量子力学の焼きなまし現象」、つまりは量子アニーリングがどのように実行されるのか。実際の実験の様子を説明しよう(図1)。 まず、解きたい組み合わせ最適化問題に合わせて、3次元イジングモデルにおけるスピン間の相互作用を設定する。これは従来型コンピュータにおけるプログラミングに相当する。 次に、スピン間の相互作用の強さをゼロにすると同時に、3次元イジングモデルに「横磁場」を加える。実際の操作としては、超伝導回路に対して特殊な電流を流す(1の状態)。 横磁場を加えると、スピンの向きは上向きと下向きが「重ね合わせて存在する」という状態になる。「重ね合わせ」とは量子力学の現象の一つだ。この場合は、スピンが「上向きか下向きかどちらか分からないが、測定するとどちらかに定まるという状態」(東工大の西森教授)である。 続けて横磁場をゆっくり弱くすると同時に、スピン間の相互作用をゆっく
本記事はWACUL Advent Calendar 2016の12/21の記事になります。 こんにちは、WACULのデータサインエンスチームで、データ分析の仕事をしている@onhrsです。 直近では自然言語処理やその他、機械学習にかかわるデータ分析のお仕事をやらせていただいています。 今回、西森秀稔先生、大関真之先生の量子コンピュータが人工知能を加速するを読みましたので、書籍の内容に沿う形で人工知能 × 量子コンピューターの実態についてお話ししたいです。(物理や数学がわからない人にも理解していただけることを目指しました。) また、Pythonを使って、数式を使わずに概要を説明してみました。詳細がよくわからなくても、視覚的に見えるようにして理解できるように心がけました。 Advent Calendar以外で記事を投稿しようという意欲が出るため、是非、"いいね"してくれると嬉しいです。(笑)
ホーム インタビュー 『ドラゴンクエストXI』×「Unreal Engine 4」、Epic Games河崎氏がスクエニに訊く(前編) 2015年7月、スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエスト』新作発表会にて、PlayStation®4版『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』に、Epic Gamesのゲームエンジン「Unreal Engine 4」が採用されることが発表された。1986年から続いてきた日本の国民的ロールプレイングゲームが、『Gears of War』などで使用されてきたリアルグラフィックを得意とするエンジンを採用するという衝撃。おそらくコアゲーマーや開発筋は「どういう絵作りになるんだ」と考えた一方で、『ドラゴンクエストXI』は今年7月29日に無事リリースされ、愛くるしくもハイクオリティな『ドラゴンクエスト』ビジュアルで高い評価を獲得した。 シリーズ誕生30周年の集
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