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ブックマーク / movie.maeda-y.com (7)

  • 超映画批評『天気の子』40点(100点満点中)

    天気の子』40点(100点満点中) 監督:新海誠 声の出演:醍醐虎汰朗 森七菜 ≪元に戻った≫ 『君の名は。』は250億円という空前のヒットを記録したアニメ映画で、新海誠という、それまであまり知られていなかったアニメ作家の名前を一躍スターダムに押し上げた。 芸術性という意味でも、商業的な意味でも宮﨑駿やスタジオジブリの後継者を探していた東宝の関係者にとっては、まさに最高の"メジャーデビュー"だったといえるだろう。 その新作ともなれば、もう成功は約束されたようなものだ。 だが私のように、一抹の不安を感じていた人も少なくなかったろう。むろん、客は入る。それは間違いない。だが一方で映画は、製作期間や予算がしっかりつけば傑作ができるというものでもない。普段からそれを痛感する者にとっては『天気の子』は「やっぱりな……」と不安が的中した形になる。 高校1年生の帆高(声:醍醐虎汰朗)は、離島から東京へ

  • 超映画批評「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」70点(100点満点中)

    「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」70点(100点満点中) 監督:三池崇史 出演:山崎賢人 神木隆之介 奇妙な映画ではあるが 「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」は、実写映画化の発表からはじまり一つ一つビジュアルが発表されるたび、原作ファンの間では不安しか湧きあがらない話題の大型企画である。もっとも、誰が見ても東方仗助の髪型はじめ、静止画で見るとひとつも納得できるものがなかったのだから、それもやむなしであろう。 杜王町で暮らす高校生の東方仗助(山崎賢人)は、母(観月ありさ)と祖父(國村隼)の3人で仲良く暮らしている。あるとき彼の前に甥を名乗る年上の男、空条承太郎(伊勢谷友介)が現れ、仗助がジョセフなる老人の息子であり、自分と同じくジョースターの血統を継ぐものだと伝える。さらに承太郎は仗助のそばに立つ「悪霊のようなもの」の正体を彼に教えるのだった。

  • ★前田有一の超映画批評★

    連絡は前田有一(webmaster@maeda-y.com 映画批評家)まで ©2003 by Yuichi Maeda. All rights reserved.

  • 超映画批評 - 「テラフォーマーズ」5点(100点満点中)

    「テラフォーマーズ」5点(100点満点中) 監督:三池崇史 出演:伊藤英明 武井咲 原作を改変してわざわざダメにする愚 コミックス累計発行部数1000万部を超える超人気コミックの、満を持した実写映画化「テラフォーマーズ」は、私があるツイートをしてしまったせいで公開前から大荒れ模様となってしまった。誰も見ていないようなフォロワー数なのに瞬く間に何千もリツイートされ、いくつものメディアに引用されるとはツイッター初心者の私は予想もしなかった。 そもそも、別に映画の中身を具体的に批判したわけでもネタバレしたわけでもないのに、いつの間にか「前田が「テラフォーマーズ」を酷評した」などと報道されているのは大変心外である。私はツイッター上でこの映画を酷評などしていない。酷評するのは、今からこの記事で、である。 人口が増え続ける21世紀の地球。人類は火星移住のため、テラフォーミング計画を実行する。それはある

    超映画批評 - 「テラフォーマーズ」5点(100点満点中)
  • 超映画批評『ゲド戦記』35点(100点満点中)

    『ゲド戦記』35点(100点満点中) これまでのジブリの短所を引き継ぎ、かつ長所を捨てた 『ゲド戦記』は、『指輪物語』『ナルニア国ものがたり』に並ぶ、世界三大ファンタジーの一つとされる。原作者がかたくなに映像化を拒みつづけ、かつては、あの宮崎駿でさえ断られたというこの作品を、息子の宮崎吾朗は自身の初監督作に選んだ。アニメーション制作は、もちろんスタジオジブリ。興収100億円を狙う、2006年夏シーズンの大命の登場だ。 人間の生活圏に現れるはずの無い龍が、立て続けに侵入する異常事態が発生。世界の均衡が崩れつつあると予感した偉大なる魔法使い=大賢人のゲド(声:菅原文太)は、原因を探る旅に出る。やがてゲドは、父親を刺して逃亡中の王子アレン(声:岡田准一)と出会う。アレンが生きる気力を失っており、放置できない事に気づいたゲドは、彼を連れ、知り合いのテナーの家に身を寄せる。そこにはアレンと同年代の

  • 超映画批評「ベイマックス」55点(100点満点中)

    「ベイマックス」55点(100点満点中) 監督:ドン・ホール 声の出演:ライアン・ポッター スコット・アツィット 大人の気晴らしでしかない 「アナと雪の女王」が空前の代ヒットを記録したディズニーアニメーションの、注目された次回作「ベイマックス」は、海外市場で群を抜いた興収を記録した日に感謝するかのごとき、日推しの内容である。 14歳のヒロ(声:ライアン・ポッター)は、愛するキャスおばさんのもと、兄のタダシ(声:ダニエル・ヘニー)と幸せに暮らしていた。ヒロには天才的な科学の才能があり、兄の通う大学の研究室でも仲間たちの研究に目を輝かせていた。ところがあるときタダシの身に大変なことが起こり、彼の運命は一変する。 日スタッフ主導の主題歌推しプロモーションでアナ雪が大ヒットしたため、個人的には「ベイマックス」の宣伝戦略に注目していたが、意外なほどにアメコミ色を消した宣伝に再び驚かされることに

    tyosuke2011
    tyosuke2011 2015/01/28
    “苦労なしに好きなものを発明・制作し、目的を達成するのはいかがなものか”
  • 超映画批評『ダ・ヴィンチ・コード』20点(100点満点中)

    『ダ・ヴィンチ・コード』20点(100点満点中) 開始後30分で、ほとんどの人はついていけなくなる 原作『ダ・ヴィンチ・コード』は、全世界で3800万部も売れたベストセラーだ。この映画化にあたっては、カンヌ映画祭のオープニングまで、世界中どこでもマスコミ向けの試写会すら行わず、徹底した秘密主義で煽りまくり、話題性を盛り上げた。 ストーリーは意外に単純で、ある夜、ルーブル美術館の一室で殺された館長が残したダイイングメッセージを、主人公のハーヴァード大学教授(トム・ハンクス)と、フランス当局の暗号専門家(オドレイ・トトゥ)が、協力して解読するというもの。 やがてこのダイイングメッセージ(死の間際に被害者が残すヒント)は、どうやらキリスト教世界で最も重要な聖遺物(キリストの遺品や関連アイテム)である、"聖杯"のありかを示しているとわかる。しかし彼らは、館長殺害犯の容疑をかけるフランス警察と、聖

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