東京から南へ約1千キロ離れた小笠原諸島・西之島近海に新島出現が確認されて11月20日で1年。1年前に比べ島はどう変わったのか。13日、羽田空港から本社の小型ジェット機「あすか」で現場へ向かった。 午前8時10分、東京モノレールの整備場駅近くにある朝日新聞の格納庫に、カメラマンら西之島に向かうメンバーが集合した。格納庫は、ターミナルビルからは離れており、隣は毎日新聞と読売新聞の格納庫だ。 「あすか」は米セスナ社製サイテーションVアンコール。読者の公募で02年に命名された。最大11人乗り、航続距離は乗客数により最大で2900キロ、高度1万3700メートルまで上昇できる。 時速800キロ近いスピードを出せて、緊急時に素早く現場に駆けつけられる。現場付近では、海面すれすれの高さから低速で旋回しながら取材にあたる。高速と低速を使い分けられる報道機関の取材に適した性能を備えている。■火山学者の中田教授