東京五輪のある2020年に限り、7月24日の開会式の前日と当日、8月9日の閉会式の翌日が祝日になる見通しとなった。超党派のスポーツ議員連盟が「海の日」「山の日」「体育の日」を移動する東京五輪・パラリンピック特別措置法の改正案を今国会に提出し、成立をめざす。 本来は7月20日(7月第3月曜日)の海の日と10月12日(10月第2月曜日)の体育の日を開会式に合わせて7月23日と翌24日に、8月11日の山の日を閉会式翌日の同10日に移す。通勤・通学や経済活動を大幅に抑え、各国要人の移動に伴う交通規制や観光客による大混雑を緩和する狙いだ。 内閣府によると、祝日法が施行された1948年以降、祝日を1年限りで移した例はないという。祝日の新設は経済活動への影響が大きいという慎重論もあり、既存の祝日の移動で対応する。(大久保貴裕)