2020年10月、『池田大作研究』(朝日新聞出版)を上梓した知の巨人、佐藤優氏。創価学会名誉会長、池田大作氏について深く知ることが、「現下の日本と世界を理解する上で極めて重要だ」と説く。特集『創価学会 90年目の9大危機』(全16回)の最終回では、佐藤優氏に、その真意を聞いた。(ダイヤモンド編集部「創価学会特集取材班」) 知の巨人である佐藤優氏が 『池田大作研究』を書いた理由 ――2020年10月に600ページ近い大著『池田大作研究』(朝日新聞出版)を上梓されました。この書籍を書かれたきっかけは何だったのでしょうか。 自公連立政権を担う公明党の支持団体である創価学会の会員は、法曹界や行政官、ビジネス、アカデミズムなどあらゆる分野にいます。にもかかわらず、彼ら彼女らがいったいどういう価値観を持っているのか、伝えるものがそう多くはありません。 何より、20年は学会にとって特別な年です。11月1