パフォーマンスに和服?をモチーフにした衣装で登場し、炎上したケイティ・ペリー Lucy Nicholson <キム・カーダシアンの下着ブランドへの批判で日本でも話題になった「文化の盗用」だが、その判断基準は明確ではない> アメリカで2020年1月に発売されてから、半年を過ぎた今でもベストセラーを続けている小説がある。メキシコから国境を越えてアメリカに移住しようとする難民の母子の物語であり、売れるのが納得できるページターナーだ。だが、それ以上にこの小説を有名にしたのは、Jeanine Cumminsという名前の白人(彼女の祖母はプエルトリコ出身のラテン系だということが後にわかった)が、メキシコからの移民について書いたことだった。 あらすじをざっと紹介しよう。 メキシコのアカプルコで書店を経営するリディアは、ジャーナリストの夫や親族と愛情たっぷりの生活を送っていた。リディアは、書店を訪れた年上
![「文化の盗用」は何が問題で、誰なら許されるのか? あるベストセラーが巻き起こした論争](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/64a837e27c806fda3be5fe6838a3891df7fd1e73/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fwatanabe%2Fassets_c%2F2020%2F08%2Fbest200804-dirt-thumb-720x480-208735.jpg)