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生物に関するtypicaのブックマーク (4)

  • 第36回 女子会好きなヨコヅナ

    ヨコヅナクマムシにはオスがいないようだ。メスは交尾をせずに自分自身で卵をつくって産む。オニクマムシと同じである。ただし、オニクマムシとは異なり、ヨコヅナクマムシは産卵のときに脱皮をしない。卵は、脱皮の殻の中で保護されることなく、外に放り出される。 ヨコヅナクマムシの卵の表面には細い毛のような突起物がある。野外では、この突起物がコケにからまりつくはずだ。降雨により水流が起きても、彼女らの住処であるコケから卵が外に流れにくくなるのだろう。 飼育培地を観察すると、多数のヨコヅナクマムシが1カ所に集まっている光景がしばしば見られる。クマムシどうしが集合する行動は、ヨコヅナクマムシ以外の種類では見たことがない。彼女らは集合フェロモンのような物質を放出しているのかもしれない。 ヨコヅナクマムシが女子会を開いている場所には、決まって多くの卵が産み落とされている。そして、飼育培地に1匹だけ入れて飼育をした

    第36回 女子会好きなヨコヅナ
  • 第35回 さよなら絨毯

    ヨコヅナクマムシの飼育で困ること。それは、クロレラの絨毯(じゅうたん)にしがみついて離れないことだ。週に一度、ヨコヅナクマムシを新しい飼育の培地に移すときに、これが問題になる。 そこで考案したのが、第24回でも紹介した炭酸ガス麻酔法である。オニクマムシの餌として培養していたワムシを水槽の内壁から引き離すときに用いた方法を、ヨコヅナクマムシにも応用できないかと考えたのだ。 だが、ワムシに使った方法をそのままヨコヅナクマムシに使うことはできない。ワムシを培養していた水槽にはじゅうぶんな水かさがあったおかげで、チューブを水槽に入れて炭酸ガスを吹き込むことができた。一方、ヨコヅナクマムシの飼育培地には水がほとんどないため、チューブを水中に入れて炭酸ガスを吹き込むことができない。 次に、別のやり方を考えた。炭酸水を飼育培地に直接かけて、ヨコヅナクマムシを麻痺させることにしたのだ。案の定、この方法はう

    第35回 さよなら絨毯
  • 犬と人間、見つめ合いで親密に 麻布大など研究

    独南部ラーベンスブルクで、車の窓から顔を出す犬(2015年4月10日撮影)。(c)AFP/DPA/FELIX KAESTLE 【4月17日 AFP】犬との愛の秘密は、瞳の中に──。犬と人間が互いの目を見つめ合うことで、双方に「愛情ホルモン」であるオキシトシンの分泌が促進されるとの研究論文を16日、麻布大学(Azabu University)動物応用科学科の菊水健史(Takefumi Kikusui)氏率いるチームが米科学誌「サイエンス(Science)」に発表した。 これまでの研究では、母親が赤ちゃんの目を見つめることで、オキシトシン生成が促進され、愛情、保護、親近感などの感情がわき上がることが分かっていた。論文は、犬と人間がアイコンタクトを通じ、信頼と感情面の結びつきを育むオキシトシンの分泌を高め、数百年にわたり共に進化して親密になった可能性を示唆している。 犬が野生のオオカミから進化し

    犬と人間、見つめ合いで親密に 麻布大など研究
  • 科学史上初の「恒温魚」、深海の生存競争で優位に 米研究

    体温を測定するために温度モニターを取り付けて放たれるアカマンボウ。米海洋大気局南西水産科学センター提供(撮影日不明)。(c)AFP/HANDOUT/NOAA Fisheries/Southwest Fisheries Science Center 【5月15日 AFP】銀色の丸い体をしたアカマンボウは、科学史上初めて存在が確認された恒温性の魚だとの研究結果が14日、発表された。この特異な能力により、低温の深海で生存競争の優位性を獲得しているという。 米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、マンダイの別名でも知られる、車のタイヤほどの大きさのこの深海魚は、車のラジエーターとほぼ同じ方法で自分自身を温めることができるという。 アカマンボウのえらには、体の中心部から温かい血液を運ぶ血管がある。これらの血管は、えら付近にある他の血管を包み込んでいる。えらは呼吸をする器官で、こ

    科学史上初の「恒温魚」、深海の生存競争で優位に 米研究
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