2011年09月17日09:07 カテゴリ本エネルギー 内部被曝の真実 これから除染についての本格的な議論が始まる。著者はその必要性を国会で強く訴え、その証言はYouTubeで62万回以上再生された。本書の主要部分はその書き起こしで、彼の結論は次の4つである:国策として食品、土壌、水を測定してゆく。 緊急に子供の被曝を減少させるために新しい法律を制定する。 国策として汚染土壌を除染する技術に民間の力を結集する。 除染には何十兆円という国費がかかる。負担を国策として負うことを確認し、除染の準備を即刻開始する。3まではわかるが、問題は4だ。朝日新聞のいうように年間1mSvの放射線も除去しようとすれば、80兆円ぐらいかかるだろうが、国の一般会計は92兆円。そんな巨額の負担を「国策として負う」ことはできない。 著者の「何十兆円」の算定根拠は、イタイイタイ病でカドミウムの除染にかかった8000億円/