2009年1月に発売する『アイデアパーソン入門』。Biz.IDでもその一部を発売前に掲載している。著者の加藤昌治(かとう・まさはる)さんは、大手広告会社に勤務するビジネスパーソン。加藤さんが考える「アイデアパーソン」とは一体どういうものなのだろうか。 前半に引き続き後編では、加藤さんがビジネスパーソンの基本スキルと考えている「たぐる」を中心に話を聞いた。 「アイデアを出すには、既存の要素をいっぱい持っていることが大事」というのが加藤さんの持論だ。既存の要素とは、すでに世の中に出ている製品だったり、サービスだったり、そうした情報だったりする。こうした個々のパーツの組み合わせによって、新しいアイデアになる――というわけだ。 そうした既存の要素をどうやって収集するか。加藤さんがたどりついたのが「たぐる」というキーワードだった。 「情報収集の行動を意識するようになったのは、この1年半ぐらい。名前も
そもそも『アイデアパーソン入門』の構想は数年前から練っていた。「今回はその、イケる! と思ってから形になるまで2年ほどかかってしまった」と加藤さん。 予想以上に時間がかかったのは、「アイデアを企画に落とすところを煮詰めなかった」からだ。作業をすればするほど矛盾点が出てきてしまい、最初に構想したアイデアを変更せざる得なかったという。その後、別のアイデアにたどり着いて、「それが(書籍の)芯になっている」。 確かに、アイデアを思い付くのはアイデアパーソンの素養だ。加藤さんも「時間的な余裕があれば、何度でも思い付いたアイデアでトライ&エラーしたらいい」と限定的ながら認める。だが、ビジネスパーソンにとって、アイデア出しの時間は限られるし、製品化やサービス化を前提としてアイデア出しすることが多いため、アイデアがお金につながるわけだ。 そんな時に思い付きのアイデアだと失敗する可能性が高い。「アイデアだけ
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