「今後1カ月待ってもウレタン防水材が入荷しなければ、足場は解体せざるを得ない。建材不足で工期が延びても、追加の足場レンタル費を管理組合が負担するのは困難だ」 大阪市内のあるマンションで2026年3月上旬から始まった大規模修繕工事の現場で悲鳴が上がっている。大規模修繕では防水や塗装、シーリング、タイル補修、養生などほぼ全ての工程で、ナフサ(粗製ガソリン)を主原料とする建材に依存している。中東情勢の悪化に伴う建材の供給難が直撃し、計画を狂わされた現場が続出している。 この現場では、外壁の塗装材とウレタン防水材の納入が滞っている。そのため、塗装材は別のメーカーの製品に、屋上の防水材は他の材料に変更。屋上用の防水材をバルコニーへ回す対応にも迫られた。「それでもバルコニー工事は全戸の約3分の1で中断している」と設計・監理を手掛ける住環境設計(大阪市)の津村泰夫代表は話す。 ウレタン防水を予定していた

