例えばUSBケーブルを調達しようとするときに、普通はコネクターの形と必要な長さに考慮して店で売っているモノを買う。80cm、1m、3mという具合だ。一方、深センで工場と知り合いになると、好きな長さで作ってもらうことができる。 既にあるものをベースに考えて手間を省くことは大事だが、それと同じぐらい「どうやってこれを作っているか」を理解し、自分が欲しいものが世の中になさそうなときに「どうやれば手に入れられるか」を考えることも大事だ。作り方が分かれば、そこから別のものを作ることもできるし、市場としてはニッチだが自分の目的には重要な、この世にないものを作ることもできる。 バニー氏が起業したスタートアップの「チビトロニクス(Chibitronics)」は、そうした製造方法への理解から新製品を生み出したベンチャーだ。通常は液晶と電子基板の接続などに使うフレキシブル基板を用い、ハンダ付け不要で子供が電子