「これまでの日々ゼロに」 熊谷6人殺害、死刑破棄に遺族 2019年12月05日19時12分 ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告の控訴審判決後、記者会見する被害者遺族の男性(手前右)=5日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ 埼玉県熊谷市で6人が殺害された事件で、東京高裁が一審の死刑判決を破棄した5日、遺族の男性(46)が記者会見した。無念の表情で「これまでの日々がゼロに戻った」と述べ、「納得がいかない。怒りしかない」と唇をかみしめた。 熊谷6人殺害、二審は無期懲役 ペルー人被告「心神耗弱」―一審死刑破棄 男性は妻の加藤美和子さん=当時(41)=と小学生の娘2人を失った。裁判は欠かさず傍聴し、被害者参加制度を利用し控訴審にも参加した。検察官側の席で判決を聞いたが、主文の内容に「裁判と法律は何のためにあるのか」と怒りがこみ上げ、思わず裁判長をにらみ付けたという。 「どれだけ遺族が深い傷を負