今回は「日本における絶対的貧困の定義」について考えてみます。 世界的には「その日の食べ物の入手に苦労する生活レベル」を絶対的貧困といいます。 つまり、「今日は、今日の食べ物を得るための人生である」という、文字通り「生きるために生きている」状態を絶対的貧困というわけです。 他に「一日を一ドル以下で生きる人」という基準もありますが、絶対的貧困の人達が住む国の多くでは貨幣経済が機能してないので、こっちの定義は先進国の人が机上で作った匂いがします。 前回のエントリでも書いたように、ちきりんとしては「日本における、ローカル基準としての、絶対的貧困基準」を考える必要がある思っています。 別の言い方をすれば、上記の世界基準を日本に当てはめて「貧困問題は日本には存在しない」という意見には賛成できないってことです。 では、「日本におけるローカルの絶対貧困基準レベル」はどう定義すればよいのでしょう。 ★★★