全力で駆け巡ったJリーガーとしての1095日。12月20日のJ3最終節。交代ボードに背番号「41」が掲げられた瞬間、僕はあふれる涙を必死に堪えた。それは交代することの悔しさでも、ピッチから去る寂しさでもない。戦い抜いた1095日に対する感謝と、スタンドからの大きな拍手に対する感動からだった。 【写真】現役最終戦となった藤枝戦でゴール前に走り込むYS横浜のFW安彦 18歳のオニエ・オゴチョクウとの交代も感慨深いものがあった。24歳年下の彼は僕にとっては息子みたいな存在。18歳という年齢で母国ナイジェリアを離れて戦っている彼は、どこか僕がブラジルで戦っていた姿と重なるものがある。オニエ、世界は広い。広い視野で世界を駆け抜ける選手になってほしい。 メンバー交代をした後、監督や選手と抱き合い、僕の目は涙であふれていた。最後にパーソナルトレーナーの奥村が僕を迎えてくれた。2年間共に戦ってきた彼との抱